腹黒いさとり
はい、ネタが無いので短いです。ごめんなさい。
「なあ、勇義。」
「ん?どうしたんだい?」
「皆は...アリスは何か俺に対して言っていなかったか?」
俺は歩きながら勇義にそう聞いた。勇義は不思議な事を聞くな、みたいな顔をしていたがすぐに
「全員お前さんの事を心配していたよ。特にアリスはな。」
「そうか、...良かった...」
「ん?何か言ったかい?」
「いや、何でもないさ。」
「そうかい?っと、ようやく着いたよ。この部屋に皆いるぞ。」
「分かった。勇義、迷惑をかけたな。」
「ハッハッハ!迷惑なんてかかっていないさ!」
「ありがとうな。勇義はどうするんだ?」
「私は外で待っているよ、旧都の案内もしたいしな。」
「そうか。分かった。よし、それじゃあ入るか。」
俺はそう言って皆がいる部屋の扉を開いた。そしたら、部屋の中にいた全員がこちらを振り向いた。
「竜神ー!」
するとアリスはこちらに飛び込んできた。
「うお!行きなり飛び込んでくるなよアリス。」
「だって...心配したから...」
「アリスさんは貴方が寝ている間、ずっと看病していたのですよ?」
「そうだったのか...ありがとうな、アリス。って、アリス?」
アリスは俺に抱きついたまま何の反応も見せなかった。急いで確認してみると、寝ているようだった。
「流石に寝らずに看病し続けていたらそうなりますね。」
「寝らずに看病してくれていたのか?...本当感謝してもしきれないな。」
「まあ、一番は貴方が離れないで一緒にいることがアリスさんの恩返しにさたらどうですか?」
「確かにそれしk...うん?離れないでってどういう意味だ?」
「そのままの意味ですよ?付き合えば良いじゃないですか、と言う意味です。」
「おい、ちょっと待て!」
「さてと、私は自室に戻りますね。あ、にとりは先に帰りましたので。」
(くっ!あいつ、かなり腹黒いな!)
「...聞こえていますよ?」
「しまった!」
「まあ、アリスさんもいるので今日は何もしませんが。」
(よっしゃあ!助かった...ってうん?今日は...だと?!)
「はい、今日だけは見逃してあげます。次はありませんよ?」
そう言ってさとりは部屋から出ようとしたが、途中で止まってこちらに振り向いた。
「あ、言い忘れていた事がありました。」
「ん?なんだ、言い忘れていた事って。」
「貴方が創った能力、後残っている内の2つは絶対に使わないようにしなさい。」
「...フッ、やっぱり隠しきれないな。このことは他の奴には言わないでくれよ?」
「分かっていますよ。」
そう言ってさとりは自室に戻っていった。
「さて、俺も勇義の所に行くかな。」
俺はアリスを背負って行こうとした。その時、ふとこいしがいない事に気づいた。
「あれ?そう言えばこいしがいないな。まあ、無意識に何処か行っているんだろうな。」
俺はそう思うと、勇義の所ヘ早足で向かった。
腹黒いさとりを書いてみたかったのです。




