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八雲紫に幻想入りさせられたのだが  作者: 坂上儚月
第7章アリスと幻想郷巡り~地霊殿~
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竜神の封印された記憶

竜神の謎がまた少し分かります。

「俺の...正体だと?」


「はい。貴方の心を読んだときに、実験室のような場所が見えたのです。」


「実験室だと?俺はそんなものは知らな...!」


竜神はそこまで言うと、行きなり頭を押さえて苦しそうにもがき始めた。


「竜神さん!?どうしたんですか!?」


「な...んだ。この...場所...は。記憶に...無い...はずなのに。」


竜神は頭を押さえながら、独り言のように呟いていた。


(もしかして、竜神さんの記憶が少し欠けている?いや、欠けているのではなく封印されている?でもそれを私が聞いたから、記憶が戻りかけているの?)


さとりはそこまで考えると、今なら竜神の記憶を見ることが出来ると考えた。


(本当はしたくは無いのですが...)


さとりは竜神の心を読むために集中をした。


(...これは?!)


さとりは竜神の心を見た。しかし、竜神の記憶にあった物はさとりの想像をはるかに越えていた。


(何かの実験を受けている?)


さとりが視たものは、幼い竜神が実験室のベッドの上に寝かされていて、体のあちこちには管が付けられていた。


(しかし、何故こんなことをされているのでしょう。)


さとりが更に竜神の記憶を視ようとしたら、行きなり真っ暗になった。


(これは...まさか!)


さとりはすぐに竜神の心を読むのを止めて、竜神から距離を取った。


「これは...少しまずいですね。」


竜神は頭から手を放し、ゆっくりと立ち上がった。しかし、竜神の目には異常な“殺意”が宿っていた。


「記憶を無理に呼び起こしてしまったから、感情が暴走しているみたいですね。」


「コロス、コロス!コロス!コロス!!オレカラ“シンゾウ”ヲウバッタアイツヲコロス!!」


(心臓を奪った?どういう事なの?竜神には心臓が無いの?)


そこまで考えてあり得ないと言う事に気付いた。


(でも、本当に心臓が無いとするならどうやって体は動いているの?)


さとりは更にもう一つ気になる事があった。


(あいつとは一体誰の事なんでしょう?)


さとりは考え過ぎて、竜神の接近に気づかなかった。


「しまっ...!」


さとりは竜神の蹴りを諸に食らって、壁まで吹き飛ばされた。


「何なの...この異常なパワーは...!人間の物じゃない...これは、鬼の力に匹敵する程の...!」


さとりは辺りどころが悪かったらしく、動けないでいた。竜神は更に攻撃を与えようと急接近してきた。


「ここで、終わりなのね...。」


さとりは覚悟を決めて、目を瞑った。


(ごめんね。お空、お燐、こいし。)


しかし、竜神の攻撃は来なかった。さとりは目を開けると、そこには懐かしい顔があった。


「久しぶりだねぇ。さとり。」


「大丈夫かい?」


「勇義、萃香...!どうして此処に?」


「何だか嫌な予感がしてね。懐かしい顔を見るついでに来てみたんだよ。」


「それにしても、何か雰囲気変わったな。竜神。」


「竜神を知っているの?」


「ああ、緒にお酒を飲んでくれたお礼に私達が此処に案内したからね。」


「そうだったの。っ!勇義!」


竜神はこちらが話をしている隙に、攻撃を仕掛けてきた。しかし、勇義はそれを受け止めた。


「へぇ、力は私達と匹敵するほど強いじゃないかい。」


「気を付けて勇義!竜神は感情が暴走しているからかなり強いわ!」


「でも、それはそれで楽しめそうだけどね。」


「まあ、そうだな。それじゃあ行くよ!萃香!」


「分かったよ!」


今此処に、鬼の四天王と竜神の対決が始まろうとしていた。

行きなりですが、Twitterをしています。興味があれば覗いていってください。

Twitter名


常闇の妖怪ルーミア


で調べてみてください。

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