地霊殿に到着
地霊殿に到着しました。
「それにしても、此処には結構妖怪や鬼が多いな。」
「そりゃあそうさ。忌み嫌われた奴等が集まるところだからな。」
「まあ、私達みたいに好き好んでいるようなやつもいるけどね。」
「へぇ、こんな地下に好き好んでいるとはな。」
「結構楽しいからね。忌み嫌われたやつらが集まるところって言ったけど、ほとんどが陽気なやつらばっかりだよ。」
「そうなんだな。」
「まあ、確かに陽気な所だけど妖夢を連れてきた時は大変だったよ。」
「妖夢?」
「ええ、白玉楼の庭師の魂魄妖夢よ。あの子泣き上戸だから、お酒を寝ませたら一晩中愚痴を聞かされたわ。」
「白玉楼か...地霊殿の次はそこに行ってみるか。」
「別に良いけど、少し無茶しすぎじゃない?」
「俺は大丈夫さ。柔な鍛え方はしていないからな。」
「それでも休む事は大丈夫だよ、盟友。」
「ま、本当にキツかったら休むさ。」
「ちょっといいかい?地霊殿に着いたぞ。」
「おっと、話をしながらだと早いな。」
「それじゃ、私達は戻るとするよ。」
「おう、案内ありがとな。」
「ああ、また酒飲み勝負をしような!」
「まあ、機会があったらな。」
俺達は萃香達と別れて、地霊殿に入った。
「結構中は広いんだな。」
「ありゃ、あんた達は誰だい?」
俺達が中に入って中を見ていたら、後ろから声が聞こえた。
「ああ、お燐じゃないか。さとりはいるかい。」
「あれ?にとりじゃないか。と言う事は出来たんだね?」
「そうだよ。」
「分かったよ、こっちだよ。付いてきて。」
そう言ってお燐と呼ばれた子は、先頭に立って歩き始めた。
「何か俺達、空気だな。」
「確かにそうね。とりあえず付いていきましょう。」
俺とアリスは後ろから静かに付いていくのだった。
「さとり様、にとり達をお連れしました。」
「どうぞ。」
すぐに部屋の中から返事が聞こえた。
「お邪魔するよ。さとり。」
「にとり...出来たみたいですね。」
「ああ、これだよ。」
そう言ってにとりはバッグの中から小型の箱を取り出した。
「それは?」
「此処に来る悪霊達を寄せ付けさせないためする装置です。」
「へー、そうなんだな。」
「所で貴方は...そうですか、竜神と言うのですの。」
「何で俺の名前を...成る程、俺の心を読んだんだな。」
「へぇ、流石の理解力ですね。...ちょっとすみませんが、竜神さん以外は別の部屋で待っていてくれませんか?」
「?分かりました。皆さん此方に付いてきて下さい。」
さとりはアリス達を部屋から出して後、こっちに向き直った。
「それでは貴方の話を聞きましょう。」
「それは俺の心を読んだ方が早くないか?」
「...貴方は怖くは無いのですか?」
「何がだ?」
「心を読まれる事がです。」
「別に怖くは無いぞ?」
「そうですか。...随分変わった方ですね。」
「そうなのか?」
「そうですよ。...話がずれてしまいましたね。」
「おっと、そうだな。それじゃあ話すぜ。」
「成る程、それで私達に協力してほしいと。」
「ああ、頼めるか?」
「喜んで協力させていただきます。」
「すまないな。助かる。」
「いえ...所で聞きたい事があるのですが。」
「?何を聞きたいんだ?」
「それは...貴方の正体です。」
最後は意味深な終わりかたでしたね。




