森の異変2
アリス視点で書いてみました。
竜神達がにとりと会い、アリス達と合流しようとしている頃、アリス達はさらに迷っていた。
「おかしいわね。さっき通った道とはまた違う道に出たわね。」
「もしかしてこの森の異変を起こしている妖精が竜神達と合流させないためにしている?」
「その可能性はあるわね。早めに解決しないと夜になっちゃうかもしれないわね。」
「そう言えばアリスはこんなことが出来る妖精を知っているの?」
「うーん...心当たりはあるんだけど名前が思い出せないのよね。」
「...ねえ、もしかしたら妖精は一人じゃないかもしれないよ?」
「確かにそうだと思う...あ」
アリスは何かを思い出したかのように途中で話のをやめた。
「どうしたの?アリス。」
「思い出したわ!これは『光の三妖精』の仕業よ!」
「光の三妖精?」
「そう。いつも三人で行動している妖精なんだけどね、名前に光と繋がっている文字が入っているから光の三妖精って言われている妖精よ。」
「その妖精達の能力ってどんなのなの?」
「能力はね...」
アリスはフィールに三妖精の能力について説明をした。
「成る程...確かにその能力だったら近づいても気づかれてしまうし...一体どうしたら解決出来るんだろう。」
「早い方法が広範囲のスペカを放った方が良いんだけど、私はそんなに広範囲のスペカを持っていないからね。」
「私も持っていないから出来ないよ。でも、竜神だったら広範囲のスペカを持っていそうだけどね。」
「確かにそうね。でもこれじゃあ合流も出来ないし...どうしようかしら。」
「...さっきの妖精の能力に弱点ってあるの?」
「弱点?確かにあるけど...天候が雨の時は光が雨に反射して光の屈折が起こるから僅かだけど本当の道が分かるのよ。だけど、今の天気は晴天だから雨が降ることは無いでしょうけど...」
「雨なら降るよ。」
「え?それってどういうこと?」
「私の能力「天候を司る程度の能力」で雨を降らすことが出来るよ。だけど能力の扱いに慣れていないから自分の周り半径10メートルぐらいしか降らすことが出来ないけど。」
「天候を司る?!操るじゃなくて?」
「うん。私が本気を出せば地震を起こすことも出来るし、火山も噴火させることも出来るよ。」
「かなり強いじゃない。」
「...私の事、嫌いになった?」
「何故?仲間の事を嫌いにならなくちゃいけないの?」
「...ありがとう。」
「お礼なんて言わなくて良いわよ。」
「うん...それじゃあ、能力を使うね。」
フィールが目を閉じ、集中して次に目を開けた時、周りから雨が降ってきた。
「すごい...本当に雨が降っているわ!でも濡れていないのは能力のお陰なの?」
「うん。私達だけ雨に濡れないようにしたよ。」
「すごいわね。それじゃあ行きましょう。早く竜神達と合流しないとね。」
「うん。」
アリス達は竜神達と合流するために、行動するのだった。
一日一本はきついですね。やめる気は更々無いですが。( ロ_ロ)ゞ




