人里を出発
地霊殿に行くので、人里にいる知り合いに出発の挨拶をします。
「それじゃあ、世話になったな。」
「ああ、また人里に来ることがあったら寄ってくれ。」
「と言うか家が此処にあるんだから絶対に帰ってくるんだからよ、寄ることになるんだけどな。」
「それもそうだな。お土産楽しみにしてるぞ。」
「地底にお土産屋があるかどうかは知らないけどな。」
「フフ、それもそうだな。ああ、それと桜とフィールは怪我に気を付けてな。」
「うん。分かったよー」
「うん。大丈夫。」
「挨拶は終わったの?それじゃあ、地底に行きましょう。」
「いや、まだ二人挨拶をしていない。」
「...ああ、崟兒と阿求の所ね。」
「そうだ。あいつらにもお世話になるだろうしな。」
「それもそうね。文のお礼もしたいから。」
「よし、最初に崟兒の所に会いに行くぞ。はぐれるなよ桜、フィール。」
「分かったー」
「うん。」
「...と言うわけだから次は地底に行くつもりだ。」
「そうなんですね。道中気を付けてください。」
「ありがとうな。また来たら飯を食いに来るぜ。」
「その時はサービスしますよ。」
「ああ、頼むぜ。そんときは他にも連れてくるからな。」
「ええ、よろしくお願いします。っとそうだ、ちょっと待ってください。」
そう言うと崟兒は店の奥に行き、中くらいの包みを持ってきた。
「これは?」
「ついさっき作ったおにぎりです。道中長いでしょうから持っていってください。」
「ありがとうな。美味しく頂くぜ。」
「所でその小さな子供は?」
「そう言えば桜には会ったことなかったな。こいつの名前は桜ってんだ。紅魔館のメイド妖精なんだぜ。」
「紅魔館って、あの吸血鬼のいる屋敷のことじゃないですか!」
「ああ、そうだ。」
「...本当に竜神さんは規格外の人間(?)ですね。」
「おい、はてなを付けるなよ。俺は立派な人間だぜ。」
「いや、妖精や妖怪、更には吸血鬼とも知り合っていて生きている事がすでに規格外なんですが。」
「まあ、確かにそうだな。」
「そこは納得しないでくださいよ。」
「いや、否定が出来ない。」
「まあそこが竜神さんらしくて良いじゃないですかね。」
「フッ、それもそうだな。」
「それじゃあ挨拶も終わった事だし、出発しましょう。」
「そうだな。それじゃあ、また来るぜ。」
「ええ、それじゃあまた。」
「此処が阿求の家か。」
「家と言うよりは屋敷じゃない?」
「大きいお家だねー」
「...大きい...!」
「相変わらず桜はのんびりしてんな。」
「フィールは興奮してるみたいだけどね。」
「とりあえず中に入ってみるか。」
俺は大きな門を開けようとしたら、行きなり門が開いて阿求が出てきた。
「あれ?竜神さん達じゃないですか!よく此処が分かりましたね。」
「適当に探していたら見つけたんだ。」
「そうなんですね。あら、その子は...」
「あの...あの時は襲ってごめんなさい!」
「別に気にしないでも良いわよ。いつも歩いてる道だからって従者も連れていかないで一人で歩いていた私も悪いんだしね。」
「全くだよ。俺達が通らなかったらどうなっていたか。」
「あはは、その時はその時です。」
「貴女も少しのんびりしてるわね。」
「そうですか?」
「そうだよ。」
「そうよ。」
「...」
「まあ、とりあえず阿求に挨拶が出来たから出発するか。」
「あれ?何処に行くんですか? 」
「地底の地霊殿に行くつもりだ。」
「地霊殿...ああ、古明地姉妹の所ですね。」
「そうだ。」
「それでしたら、こいしちゃんには気を付けてください。」
「何故だ?」
「あの子無意識に攻撃してきますので。しかも能力のせいで近づかれても気づけないのです。」
「マジか。こいしの能力はなんだ?」
「無意識を操る程度の能力です。相手の無意識を操って自分を認識されないようにする能力です。」
「成る程な、それだけ判れば対処出来る。」
「そうですか。それでしたら心配はいらないですね。」
「ああ。それじゃあ、そろそろ行くか。」
「お土産楽しみにしてます♪」
「それ、さっきも慧音に言われたばかりなんだが。」
「フフフ、お願いしますね。」
「まあ、あったら買ってくるよ。」
「それじゃあ、行きましょう。」
「ああ、またな阿求。」
「それでは、また。」
俺達は知っているやつら(と言っても、三人だけだが)に挨拶を終えて、人里を出発するのだった。
モチベが後少しで戻ってきそうです...!




