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八雲紫に幻想入りさせられたのだが  作者: 坂上儚月
第6章アリスと幻想郷巡り~人里~
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新たな仲間

妖怪は少女です。

「おいおい、これはどういう事だ?!」


「私にも分かりませんよ!何がどうなっているんですか?!」


俺達は先程、阿求を襲っていた妖怪を倒したはずだ。しかし、倒した妖怪の中から少女が出てきたのだ。


「もしかして、妖怪の正体がこの少女なのか?」


「ですが、この少女からは何も妖気は感じませんよ?」


「いえ、あの妖怪は私です。」


俺達が少女の正体について悩んでいると、少女がそう言った。


「マジかよ。だけど君からは何の妖気は感じないのたが。」


「それは当然です。私は妖気をコントロール出来るので。」


「だけど、貴女暴走してたじゃないですか。」


「コントロールは出来るのですが、他の者の強い力などを感じると暴走してしまう時があるんです。」


「じゃあ、君は他のやつの力の影響を受けて暴走してたと言うのか?」


「はい。」


「ですが、貴女は何時暴走したのですか?」


「あれは確か、1週間前ぐらいです。紅魔館の横を通った時に暴走してしまったのです。」


「紅魔館と言うことは、フランかもしれないな。」


「確かに、フランさんの力を受けて暴走したと言うのなら、話は合います。」


「とりあえず、暴走していたとは言え、貴方達に迷惑をかけてしまっていたのは事実です。何か私に出来る事は無いでしょうか?」


「うーん。私達は特に怪我とかしてないし、気にしなくてもいいんですよ?」


「それじゃあ、私の気が済みません!」


「...だったら、俺達と一緒に来てくれるか?勿論、仲間としてだ。」


「えっ?」


「確かに、貴女は私達を襲いました。しかし、貴女は暴走していただけで、貴女の意思ではないでしょう?だったら、貴方が何か出来る事は無いかと言ったら、私達の仲間になってくれる事です。」


「...本当に良いの?私なんかが一緒に行っても。」


「良いから言ってるんだ。良くなかったらこんなことは言ってないぜ。」


「...ありがとう。」


そう言うと、少女は泣いた。


「あやややや!何でないているんですか?!」


「私...何時も...独りだったから。私も...連れていって...くれるって、だから...嬉しかったから。」


そうか。この強すぎる力のせいで、他の妖怪達や人間が近づかなかったから何時も独りだったのか。


「そうか。何時も独りだったのか。だけど、もう心配はいらない。俺達がついているからな。」


「そうてすよ。貴女はもう独りじゃないんですから。」


「皆、本当にありがとう...!」


そう言うと、少女は倒れた。


「っ!!おい!」


「大丈夫ですか!?しっかりしてください!」


俺達は急いで少女に駆け寄った。


「文!こいつは大丈夫なのか?!」


「...大丈夫です。恐らく、疲れていたのでしょう。」


「そうか。良かった。」


「とりあえず、アリスさん達のもとに戻りましょう。」


「そうだな。文、こいつを背負って行ってくれ。」


「分かりました。」


俺達は少女を背負って、アリス達のもとに戻った。

少女が仲間になりました。

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