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八雲紫に幻想入りさせられたのだが  作者: 坂上儚月
第4章再び始まる紅霧異変!
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竜神の過去

竜神の過去です。

「さっき、俺は竜神は捨子だっていったよな?」


「ええ。でもまさか竜神が捨子だったなんて。」


「実は竜神は俺が拾ってきたんだ。」


「え?!儚月が?」


「そうだ。しかも、竜神を見つけた時の状況はかなり酷かった。」


「...どんな状況だったんだ?」


「あいつは...全身が切り傷だらけ、しかも瀕死の状況で橋の下に捨てられていたんだ。」


「なんだって!?それが本当なら竜神は...」


「親から虐待を受けた上で捨てられた。そう言う事よね、儚月。」


「はい。勿論、見つけた時は急いで病院に連れていきました。何とか一命はとりとめましたが、竜神は長い間昏睡状態だったんです。」


「竜神...」


「儚月。貴方さっき昏睡状態だったって言ったけど、どれくらい眠っていたの?」


「...十年。」


「...は?今、なんて?」


「竜神は十年間眠り続けていたんだ。」


それを聞いた霊夢達は驚いていた。長い間昏睡状態だったては言っていたが、まさか十年間だとは思わなかったのだ。


「十年間竜神は眠っていたのか!?」


「そう言えば、竜神が暴走した話はなかったわよ?」


「でも、話を聞いている限りそれは竜神がまだ幼い頃の話なんでしょう?竜神が昏睡状態から目が覚めた後に暴走したんじゃないの?」


「さすが霊夢さん。貴女の言うとおり竜神は目が覚めた時自分が知らない場所にいて、しかも十年間の記憶も無くて親の顔も分からない。それで様々な感情が爆発してしまって暴走してしまったんです。」


「なるほどね。そして、その暴走を止めたのが儚月なのね。」


「そのとおりです。俺は戦闘には慣れていたので。でも、暴走した竜神は力の加減を知らないので、俺自身かなりの深手を負ってしまったんです。でも、何とか竜神を気絶させて暴走は収まりました。」


「でも、暴走が収まった後はどうしたんだ?」


「竜神を家に運んで、俺は病院に行きました。」


「お前の家族は何も言わなかったのか?」


「俺は一人暮らしでしたので、その点に関しては大丈夫でした。」


「そうか。その後、竜神は暴走しなかったか?」


「はい。俺が病院から戻ってきた時、竜神は俺の事を兄貴って言ったんだ。」


「それって、もしかして。」


「混乱していた竜神は俺の姿を見た時、俺の事を家族だと認識したんだろうな。まあ、それで俺は竜神の兄になって一緒に暮らしてきたんだ。」


「しかし、あいつにそんな過去があったなんてな。」


「まあ、竜神の過去はこんな所です。とりあえず、竜神達を部屋へ運びましょう。」


「そうね。それと、レミリア!早くあの霧を止めときなさいよ!」


「まあ、仕方ないわね。」


レミリアはそう言うと、指を鳴らした。すると、今まで出ていた霧が晴れていった。


「それじゃ、早く部屋へ運びましょうか。」


儚月達は気絶している竜神達を部屋へ運びに行った。

暗い過去って書くの難しいですね。

紅霧異変はこれで終わります。次は、幻想郷めぐりを書こうかと思っています。

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