儚月と暴走した竜神
儚月が暴走した竜神を止めます
「はあ!」
今、儚月は暴走した竜神と戦闘していた。
「それにしても、あいつかなり強いな。竜神の弾幕を避けるか切り落としているな。」
私達は戦闘に加わろうとしたが儚月に止められてしまった。おそらく私達に怪我を負わせないために一人で戦うつもりなのだろう。しかし、竜神と渡り合えているように見えるので心配はないだろう。
「儚月は一週間前に紅魔館の前に倒れていたのを助けたのよ。そしたら何かお礼をしたいって言ったから執事として雇ったのよ。」
「一週間前から幻想郷に来てたの?何で早く教えないのよ。」
「仕方ないじゃない。彼、フランの相手をしていて会わせるような時間が無かったんだから。」
「フランの相手をしていたのか?!だから竜神と渡り合えているのか。」
「そういえば、儚月と彼の雰囲気なんか似ているような気がするわね。」
「レミリアもか?私も何だかそんな気がしていたんだよな。」
「それはそうよ。儚月と竜神は家族なんだから。」
暫くの沈黙の後、魔理沙とレミリアは同時に同じ言葉を言った。
「「儚月と竜神が家族!?」」
「そうよ。私も最初は驚いたけど儚月が竜神の動きを完全に捉えているのを見て確信に変わったわ。」
確かに、儚月は竜神の動きを完全に捉えていた。しかし、暴走している相手の動きを読むのは家族と言えどかなり難しいはず。
「もしかして、竜神は前にも暴走した事がある?」
「確かに、いくら家族とは言え暴走している者と戦って無傷でいるはずがない。と言うことは彼は暴走した竜神を止めたことがあるわね。」
霊夢達が話している間にどうやら勝負はついたようだ。
「全く、竜神には困ったもんだよ。」
「まさかの無傷なんて。私でも無傷じゃすまないわよ。」
「確かにそうだな。私も無理だぜ。」
霊夢と魔理沙がそう言っていると、レミリアが儚月と竜神は家族なのかを聞いてきた。
「ん?そうだよ。竜神は家族だ。と言っても本当の家族では無いんだけどな。」
「本当の家族じゃない?」
「そうだ。竜神は捨てられていたんだ。」
それを聞いた霊夢達は驚きの表情を隠せなかった。
「竜神が...捨子?!まさか、そんな!」
「いや本当だ。しかし、竜神は俺の家族だ。それ以上でもそれ以下でもない。」
「竜神の事を聞けたのは良いことなのだけど、もしかして彼、過去にも暴走したことがあるかしら?」
霊夢が儚月に聞いてみたら、儚月は悲しい表情をして竜神の過去を話始めた。
何だか竜神の過去はかなり暗いようです。




