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女だけど女の子にモテ過ぎて死んだけど、まだ女の子を抱き足りないの!  作者: ガンホリ・ディルドー
第一章 魔族のフィスト
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百合百合したけど変身したけど賢者になったけど

 謎の光に包まれたと思ったら、ペニバーンと謎の空間にワープしたよ!


「ここは……?」

「ここは私の空間。ペニバーンの世界とでも言おうか」


 わお! 目の前に金髪ロングのお姉さまがいる!ひょっとしてこの人、ペニバーン!?

 凄い美人だね、普段からその姿でいればいいのに!


「この場所に関しては今はどうでもいい。それより力が欲しいのだろう? あの女を上回るだけの力が」

「うん」

「神槍である私と融合することにより、主はさらに強くなれる」

「融合?」

「そうさ、武器である私と一心同体になることで超次元的な戦闘能力を得られるのだ」

「おぉ、それは凄いね」


 ぜひ使いこなしてみたいな。

 驚異的なスピードで指を動かせたりするんだろうか。あんまりやると痛がられるけど。


「ただデメリットが3つある」

「何だい?」

「まず制限時間。今のお前は3分しかこの力を使うことはできない」


 ウルトラ〇ンみたいだね。


「二つ目、これを使用したら恐らく次に使えるのは明後日以降だ。2日に一回ってことだな」


 男子高校生の平均的な回数よりちょっと多いくらいだね。

 

「そして最後、変身を解除した後に3時間程ものすごく冷静になる」


 もう完全に男のナニと一緒である。


「デメリットについては理解したよ。融合を始めて、ペニバーン」

「よかろう、ならば主よ。我を受け入れろ!」


 金髪美女のペニバーンは私にそう言ってキスをしてくる。

 お、これは中々……。

 私よりキスの上手い女の子は数えるほどしかいなかったけど、彼女はその中でも経験型だね。

 キスの才能があるってタイプじゃなくて、経験を積んで気持ちのいいキスのやり方を覚えたってタイプだ。

 私も負けられないな!


「ふむ、上手いではないか」

「貴女もね」


 二人の思いが一つになり、再び二人は輝きだす――――


 



「あのクソガキ、どこ行きやがった……!」


 現実世界では黒服の女が、天上院の姿が消えてたせいで、やり場のない怒りを叫んでいた。

 そんな彼女の目の前が再び輝く。


「まさかとは思うが……」

「お待たせしたようだね」

「……は?」


 間違いなく黒服の女は先程まで天上院をカケラも恐れてはいなかった。

 しかし、光が収まるにつれ再び現れた天上院を目にして初めて驚愕し、恐怖するのだった。


「なんだその姿は!?」

「体が軽い……こんな気持ちで戦うのは初めて」

「そりゃ軽いだろうよ! 殆ど服着てないじゃないか! なんだその乳首についてるハートのシール!? ニップレスかなにかかい!?」

「風を感じる……感覚が研ぎ澄まされているの?」

「当り前だろうが! 服着てないんだからそりゃ寒いよ!」


 外野がうるさい。

 今の私はこんなにも全能感にあふれているというのに。


「ペニバーン。貴女の穂先がいつもより輝いている気がするよ」

「まさかさっきアンタと消えた槍のなれの果ては、その股間についてるやつかい!? 完全にぺニ〇バンドじゃないか!? なんか先端部分が光り輝いててキモいんだけど!?」

「凄いや。この状態の私をなんて呼ぼうか。魔法少女マジカル☆ヤコとかどうかな?」

「完全変態ドスケベ女の間違いだろ!」

「いいねそれ、完全変態ドスケベ☆ヤコにしよう」

「お前はそれでいいのかよ!?」

「時間がない、一瞬でヤるよ。覚悟しな!」

「ちょっ、やめっ、来るなぁああああああああ!」


 前語りが長くなったわね。時間は3分しかない。一瞬でキメる!

 黒服の女が背中を見せて逃げてるけど、今の私には遅い、遅すぎる。


「究極性技 真四十八手 其ノ六!」


 一瞬で女に接近し、少し強引に突き転ばす。


「〝ヒヨドリゴエノサカオトシ”!」


 〝ヒヨドリゴエノサカオトシ”

 究極性技 真四十八手の中でも、最も激しい技の一つ。

 狙った獲物を鷹のように捕らえ、残酷なまでに蹂躙する。

 どんなに暴れようと、その手から逃れることは叶わない。


「これで終わりだよ。人攫いさん」

「お、お前……なんだお前は……」

「なんだお前は。って? なんだお前は。って言ったね?」


 黒服の女を捕らえた天上院は髪かき上げ、ニヤリと笑う。


「そうです、私が変なおねえさんです」


「クソッ、こんな変態に後れを取るなんて!」

「悔しい? でも? 感じちゃう?」

「なんでこんなのに負けたんだよ畜生!」

「あっはっはっはっは!」

(主、あまり余裕でもないぞ。この姿でいられるのはあと一分だ)


 股間に装着されているペニバーンが、天上院にしかわからないように魔術で語りかける。


「完全に抑えてるし大丈夫じゃない?」

(万が一がある。それに変身解除してしまえば力負けしてしまうかもしれな。)

「確かにまずいね、どうしよう」

(ぶん殴って気絶させる他なかろう)

「仕方ないね」


 そう言うと天上院は拳を大きく振り上げた。


「天上院選手、大きく振りかぶって~」

「なっ、何をする気だい!?」

「殴りました!」

「ギャアアアアアア!!!」


 天上院に、女性を殴ってはいけないなどのポリシーは特にない。

 むしろハードMな女性との付き合いなどの関係でその辺りに躊躇いはない。


「貴女は何発耐えられるかな?」

「や、やめっ」

「舌を噛むから喋らない方がいいよ」

「ギャアアアアアア!!!」

「姉貴から離れろ変態!」

「ん?」


 完全変態のパワーで黒服をタコ殴りにしていた天上院が、声のする方向に目を向けると、金髪の少女に銃口を当てている、おそらく黒服の部下であろう、小柄な女がいた。


「黒服流行ってんの? 暑くない? というか逆に目立たない?」

「うるせえ! ウチの組の制服だ!」

「あ、団体なんだ」

「とにかく、コイツのドタマに風穴開けられたくなきゃ姉貴を離しな!」


 この状況は天上院にとってかなりまずい状況である。

 今組み敷いている黒服の女を気絶させるのを続行すれば、未来ある幼女の命が危ない。

 かといって女を離せば天上院のタイムリミットになり、状況は圧倒的に不利になるうえ、幼女の命に保証があるわけでもない。

 まさに絶体絶命である。

 しかしこの程度の逆境、天上院には何の問題にもならない。

 天上院弥子の本当の力。

 神の槍、ペニバーンでもない。

 ペガサスでもない。

 究極性技 真四十八手でもない


「ぎゃあっ!」

「女の子は大丈夫よ、ヤコ!」


 愛する女の、ここぞという時の助け。

 それこそが天上院弥子、最強の力だ。


「フィスト! 最高だよ」

「あの女、気絶してたはずじゃ……!」


 黒服の女がフィストが気絶していた場所に目をやると、そこには倒れているフィストの姿があった。


「なっ、二人!?」


 フィストは最初から気絶などしていない。

 気絶しているように見せかけた分身を生み出し、ここぞという時の為、不意打ちの仕込みをしていたのだ。


「さて、年貢の納め時だね」

「くっ、覚えてやがれ!」

「良い夢を」


 天上院の渾身の一撃が黒服の頬にクリーンヒットし、黒服はついに気を失う。

 それと同時に天上院は再び光に包まれ、元の姿。椿ノ宮の制服姿に戻ったのだった。



「お疲れ様! ヤコ……ヤコ?」


 元の姿に戻った天上院に駆け寄るフィスト。

 しかし、その様子がおかしいことに気付く。


「世界とはどうして広いのだろうか。神はどうして男女の区別をお作りになったのか」

「ヤコ? 頭大丈夫?」

「世界はなぜ広いのか。それは様々な美少女を生み出すためだ。」

「おーい」

「男女の区別はなぜあるのか。それは結ばぬ想いを嘆き悲しむ美少女の姿こそ、美しいからだ」

「帰ってこーい」


 天上院の目がカッっと開く。


「私には使命がある、この世の全ての美少女に救いを与えねばならない。愛という名の救済を」

「なんだ、いつものヤコね。それより助けた女の子さっさと情報局に連れて行って、こいつらも突き出すわよ」


 フィストの言葉を聞き、天上院は幼女に向かって歩き出す。


「おねーさん、助けてくれてありがと」

「おぉ、この小さき幼子に、悲しき運命が待ち受けているというのか。まさに今、この時この瞬間。体は子を産めるように変化しているというのに、皮肉にも真に愛する人との子は産めぬというのか」

「勝手に人の子をレズ扱いしてんじゃないわよ」

「おねーさん何言ってるのー?」


 天上院は涙が溢れるのを堪えるように、真上の太陽を睨む。


「私は祈ろう、この子がいつか救われることを。私は怨もう、この世界を作った神を」


 そういって天上院は幼女を優しく抱き上げると、村に向かって歩きだす。


「さぁ、行こう。君の愛を探しに」

「保護者に返しに行くわよ」


 呆れたフィストは、黒服たちをどこかから取り出した縄で縛り上げてペガサスに乗せて天上院の後を追う。


 村に帰るころには、もう宿の夕飯前だった。


「本当にありがとうございます! もう二度と会えないかと思っていました!」

「変なおねーちゃんと綺麗なおねえちゃんありがとー!」

「もうその手を二度と離さぬことだな…。幸せはほんの少しの衝撃で手のひらから零れてしまう」

「大手柄ですよお二人とも! この二人、最近各地で指名手配されている人攫い集団のメンバーです!」

「あ、そうなの? 確かにかなり手強かったしね」


 指名手配犯を捕まえ、幼子を奪還した二人は、情報局から多大な報酬を渡され、宿に帰り着いた。


「ヤコ、お風呂に行きましょ。ここのお風呂はタンサンセンって言って、大きいしお肌にもいいんだって」

「ふっ、今日は汚らわしき人の心に手を染めてしまった……たまには身を清めるのも悪くはない」

「毎日身を清めなさいよ、あと心も」

真四十八手については、とあるサイトを参考にさせていただいてるのですが、一応出展を載せさせていただきます。

出展『【48手】セックスの四十八手 完全ガイド 【体位画像あり】』

https://pan-pan.co/detail/73780


問題ないとは思いますが、なろうの規約違反などであればここは削除させていただきます。

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