表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女だけど女の子にモテ過ぎて死んだけど、まだ女の子を抱き足りないの!  作者: ガンホリ・ディルドー
最終章 第二次中央戦争編
284/291

悪魔「既に一度過去に神武一体をした英雄達は省略しといたよ」

 イーリス様は両手を上に掲げると、それを中心として虹色の球体のエネルギーが集まっていく。

 そのエネルギー球から光線が飛び出し、フィスト達、七色の英雄の左目へとエネルギーが流れ込んでいく。


「その力は闇夜を切り開く力、暗黒を断ち、希望を与える光」


 フリジディ王女には赤色の光、ドレッドに橙、キハーノに黄色、フィストには緑、ヴィエラには青、ティーエスには藍色、そして姫子ちゃんには紫色。


「今、女神イーリスの名において、神武一体を通じ、導き手に『白虹』の力を授ける」

 

 虹のエネルギーが全員に注がれると、皆が白い光となって私の身体に吸い込まれていく。

 えっ、神武一体っていうから、いつもの展開を期待していたのに。

 こんだけの人数がいるんだからさぞ私の欲望を限りなく満たすほどの豪華なやつが出来ると信じていたのに。

 というかイーリス様、さっき天界に協力を要請したみたいな会話してらっしゃいましたけど、この感じだと、私がガンホリと真正面からぶつかって倒す感じですよね。


「本当にご迷惑をおかけし、申し訳ないと思っています」


 その申し訳なさそうな女神スマイルが反則過ぎる。

 美人に上目遣いでお願いされたら断れないよね、やっぱ可愛いって最強だわ。


「任せて下さいよ。私が必ずこの手でガンホリをボッコボコにしてきます」

「全てが片付いたあかつきには、必ず貴女が望むであろうことを、私が全力で叶えてさしあげます」


 えっ、それって?

 イーリス様からのそれはそれは魅力的な提案に、私の胸が思わずときめく。

 私が望むことを、イーリス様が全力で叶えてくれる?

 それはつまり、イーリス様と……?


「お任せください、私たちの未来を邪魔する者は全員亡き者にしてやりますよ」

「いえそこまでは別に……」


 俄然やる気が出てきたね、やっぱ女神様となると違うわ。

 矮小な人間の考えていることなどきっとお見通しなのだろう。

 そしてその俗願いを知った上で受け止め、そして成すべきことを成せば女神様自ら叶えてくれるとまで仰る。

 私のやることはとても単純だ、ガンホリをただ倒せばいい。

 神は人間が越えることが出来る試練しか与えないと聞いたことがあるが、なんて慈悲深いのだろうか。


「弥子さん……」


 ん?

 女神イーリス様への、もはや崇拝に近い感情を胸に打ち震えていると、後ろから何か呆れたような声が聞こえた。

 振り向くと、そこには左目が紫色の光を放つ姫子ちゃんの姿があった。


「ヒメコと導き手はまだ一度も神武一体をしたことないだろ? 一回でも神武一体をしたことがあれば他の英雄達みたいにボクが省略してあげられるんだけどね」


 そして、何やら問い詰める必要がありそうなことを言う、背中には黒い翼、頭に小さな角を生やしたいかにも「悪魔」のような姿をした女の子がいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ