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女だけど女の子にモテ過ぎて死んだけど、まだ女の子を抱き足りないの!  作者: ガンホリ・ディルドー
最終章 第二次中央戦争編
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女神イーリス

「ほんとに死ぬわよ、やめなさい!」


 なんで止めないの馬鹿女!

 意固地になってるんじゃないわよ、あんたが守ろうとしてる国民なんて皆避難してもう誰もいやしないわよ!


「ここで私が引いたら、この脅威は別の獲物を求めて彷徨うでしょう」


 だったらここは一旦逃げて万全の状態になってからまた来ればいいでしょうが!

 無理矢理にでも連れて行こうと思ったが、この女地面にへばりついてでも拒否してくる。

 そこまで逃げるのが嫌なのか。最早強迫観念というレベルでしかない。

 しかしアイディールがいくら必死に頑張ったところで、新たに現れた目の前の化け物を倒せるとはとても思えない。

 一瞬ゼロがここまで追いかけて来たのかと焦ったが、出て来たのは全く別の存在。

 どこか神々しい雰囲気を持ちながら、邪悪な力を漂わせる。

 邪神? それとも堕天使?

 いや、そう形容するのは違う気がする。

 開かれた双眸はどこか虚ろで、自らの意志で動いているようには見えない。

 まるで誰かに操られているかのような。

 命令に従って動くロボットのような無感情さを持ちながら、支配者の威厳を持ち合わせる不思議な存在。

 そして、どこか見た事がある。

 こんな巨大な生物を? 一回見たら忘れられないだろう。

 いや違う、聞いたことがあるんだ。

 ずっと昔、私が子供だった頃に聞いた物語で。


 遥か昔、何百年も前。我らが魔族の王サタンは全生物の中でまさに『最強』だった。

 無論今でもその力は衰えていないのだが、当時の彼女は現在と異なり苛烈な性格の持ち主だったらしい。

 全生物を支配しようと目論み、従わない種族は全て根絶やしにした。

 しかし、サタンが目指した支配戦略は成功しなかった。

 真の支配者、いや管理者とも言うべきか。

 世界を脅かす程の個体が誕生した場合により、その存在は降臨する。

 神槍グングニルと聖盾イージスを携え、世界を導く。


「イーリス……?」


 起源となる七色の光を操り、この世界を創った虹の女神。

 サタンを魔大陸という地に封じ込めた存在。

 嘘だろう、いや。駄目だ。証拠があるじゃないか。

 おかしいと思ったんだ、おばば様が中央王都の向けて侵略を開始したと言った時に違和感があったんだ。

 女神イーリスは魔王サタンを魔大陸に封じ込めた。

 しかしその魔王サタンが魔大陸を出て侵略を始めた。

 それはつまり、イーリスの封印の力が弱まったからだ。

 じゃあなんだ。


「神様を、倒せっての?」

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