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女だけど女の子にモテ過ぎて死んだけど、まだ女の子を抱き足りないの!  作者: ガンホリ・ディルドー
最終章 第二次中央戦争編
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離脱

「大丈夫ですか、ヤコ」


 割られた防壁を貫通して来たレーザーから私達を守ってくれたのは、私のカチューシャから飛び出したヴィエラさんだった。

 地面から私達を包む美しい薔薇のドームを生み出し、人工生命体達の攻撃を防いでいる。


 ゼロに捕まった時から彼女の姿が見えず、ひょっとして私が気絶している間にはぐれてしまったのではないかと心配していたのだが、今の彼女は緑色の輝くようなオーラに包まれ、どこか頼もしさすら感じさせる。

 今まで一体どうしていたのか、とても気になるが今はそのようなことを聞いている暇はない。

 この薔薇のドームは暫く持ちこたえてくれそうだが、現在の目的はすぐにでもアイディールさんと合流し、フリジディ王女と会うことだ。


「この防壁を解いた後、もう一度空へ飛ぼう」

「そうだね、地上を走ってくよりは可能性がありそうだ」

「ねぇ、それに関して少し私に任せて欲しいのだけれど」


 先程よりもロウターという空を飛べる存在が増えたので、どうにか人工生命体からの攻撃を躱していこうと考えたのだが、フィストに何やら作戦があるようだ。


「最初のここから外に出る時と、空を飛ぶ時はお願いしたいのだけれど、私の幻術を使えばもっと楽になるはずなの」


 確かにフィストの幻術を使うことが出来れば、攻撃から逃れるのはもっと簡単になるだろう。

 しかし相手は人工生命体だ。キハーノさんのような人もいるが、幻術という技が通用する相手なのだろうか。


「大丈夫、さっきは既にバレちゃってたから難しかったけど、こうして身を隠せている今なら完璧に成功させてやるわ」


 美少女達が逞し過ぎる。

 フィストはそう言って先程から手に持っていた美しい短剣を構えて目を閉じると、光に包まれて再び身武一体の姿になった。

 ロウターは二人まで乗ることが出来るので、キハーノさんとパンサさん、そしてビッケさんには空を飛ぶことに専念してもらえる。

 ヴィエラさんに関しては私の傍をふよふよと浮遊している上に、そもそも物理的な攻撃が当たらないのでそこはあまり不安に思っていない。

 ロウターに乗り込んでいる間にフィストも準備が整ったようで、合図と共に脱出することにした。

 

 カウントダウンと共にヴィエラさんが薔薇のドームを崩し、散り落ちる薔薇が刃となって周りにいた人工生命体へと襲い掛かった。

 しかし崩れたと同時に襲い掛かる一斉掃射に花弁は消し飛ばされる。

 それをロウター達の力で一瞬防ぎ、その隙に私達は大空へと飛び立った。

 フィストの幻術も成功したようで、一度もといた場所から離れると、以降は流れ弾が飛んでくることはあるものの、私達への追撃は完全に無くなった。

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