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女だけど女の子にモテ過ぎて死んだけど、まだ女の子を抱き足りないの!  作者: ガンホリ・ディルドー
最終章 第二次中央戦争編
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脱出

 フィストによると、突入の際にはかなり神経を磨り減らしたようだが、脱出時にはパンサさんが案内人を務めてくれることになった。

 なんでもゼロが持つ艦内人工生命体のコントロール権限にエラーを起こして、その殆どを行動不能にしたらしい。


 確実に異変は気付かれており、いつゼロに逆襲されるかが分からないので、一刻も早く戦艦トレボールから脱出せねばならない。

 未だに謎が多いパンサさんではあるが、一度信じると言った以上は付いていこうと思う。

 どちらにせよ現状で、彼女に従う以上の選択肢が見当たらないというのも大きいのだが。


 時おり地面に倒れて動かない人口生命体が転がっていて、思わず走りながら横目で追いかけてしまう。

 そうこうしているうちに最短ルートで戦艦の出口に辿り着いた。


「フィストさんは私の背中に、ヤコさんはリーダーの背中に乗ってください」


 上空を飛ぶトレボールから脱出する為、翼を持つビッケさんを除いた私とフィストは、キハーノさん達の背中にしがみ付いた。

 しがみ付くと直ぐに風吹く大空へと飛び立ち、地上へと向かった。


 問題なのが、私達を人口生命体の新手だと判断した中央王都の人達が私達へ容赦のない攻撃をしてくるのだ。


「振り落とされないように、しっかりと掴まってくれ」


 一部の避けきれなかった銃弾がキハーノさんやパンサさんを襲ったが、鋼鉄の体を持つ彼女達の身体を傷付ける事はない。

 問題なのは地上で待ち構えている中央王都の抵抗をいかにして受けずにフリジディ王女の下へ向かうかだ。


 それを考えている時、私の胸元に何か硬い物質が入っているのに気付いた。

 取り出したいという思いはあるが、急降下してる現在でキハーノさんから手を離すのは非常に怖い。

 胸パッドなんて入れた覚えはないんだけどな、そう思って心当たりを探って見たら、一つ思い当たるものがあった。

 アイディールさんと繋がる通信機だ。

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