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女だけど女の子にモテ過ぎて死んだけど、まだ女の子を抱き足りないの!  作者: ガンホリ・ディルドー
最終章 第二次中央戦争編
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清宮姫子編 その14

 部屋に通されると、ティーエスさんは軽くこの家の説明を終えると、まだ仕事があるからと言って出て行きました。

 今日の仕事は残り少ないそうなので、あまり遅くはならないそうですが、疲れているのなら寝ていてくれれば晩御飯の時刻には起こしてくれるそうです。

 軽くけるべろすちゃんに服を洗濯してもらった後、ご厚意に甘えてベッドに潜り込みました。

 すぐに眠気が私を襲ってきたので、抵抗せずにそのまま眠りに付きます。


 何かに撫でられて目覚めると、ティーエスさんが私の頭を撫でていました。

 彼女のひんやりとした手で頭を撫でられると、不思議と気分がスッキリします。


「ごめん、起こしちゃった? って、起こしに来たんだけどね」


 そう言って彼女は微笑みながら、それでも撫でる手は止めません。


「人の髪の毛って、とても綺麗で柔らかいわよね。とても羨ましいわ」


 人魚である彼女には、髪の毛ではなく透き通るようなヴェールのような何かが頭で揺れています。

 それはそれでとても綺麗だと思うのですが、彼女は髪の毛の方がいいいのでしょうか。


「こうして撫で続けてたいけど、美味しいご飯が覚めちゃうわね。行きましょ」

 

 そう言うとティーエスさんは私を起こして、食堂まで案内して下さいました。

 食堂には既に人がいて、伺ったところティーエスさんのご両親だそうです。

 私の両親はアチラにいますが、寂しいかと聞かれるとそうでもありません。

 そもそも親に未練があるようなら、天上院様を追ってこの世界まで来ていませんしね。


 昼間に案内された海底都市の話に花を咲かせながら料理を待っていると、事前に予想していた通り美味しそうな海鮮料理が運ばれてきました。

 人魚の中では魚は魚で人魚は人魚であり、別に自分の元となった魚だろうが全く抵抗感無く食べられるそうです。

 まぁなんにせよ、海藻ばかりの料理ではなくて本当に良かったです。

 海藻を使った料理も勿論ありましたが、あくまで付け合わせであり、危惧していたようなものでは決してありませんでした。


 懐かしき日本食のお刺身に加えて、醤油に山葵まであったのは本当に驚きましたが、それも含めて美味しく頂きました。

 ティーエスさんのご両親も人当たりが良く、あまり話し上手とは言えない私に対して積極的に話しかけて下さる優しい人達でした。

 食事が終わり、部屋に戻るとすぐにティーエスさんがやってきました。


「ねぇ、一緒にお風呂に入らない?」

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