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女だけど女の子にモテ過ぎて死んだけど、まだ女の子を抱き足りないの!  作者: ガンホリ・ディルドー
最終章 第二次中央戦争編
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清宮姫子編 その6

 情報局の人とそんな会話をしたのも昨日の事で、今の私は潜水艦の一室でぎどらちゃんと一緒に待機しています。

 本来であればぎどらちゃんはこんなに狭い一室に入るほど小さくは無いのですが、自分の能力で小型化することが可能なようです。

 強い上に頭が良くて、私には勿体無いほど可愛い子ですね。

 彼らの三つの頭を交互に撫でて、いつ襲来するか分からない敵に緊張を張り巡らします。


 私の姿を海上で見た船員の方々はやはり少し頼りないといった視線を私に向けてきましたが、ぎどらちゃんを召喚したのを見て少しは納得してくれたようです。

 敵が近付いてくるのはレーダーで感知出来ても、追い払う為の武力は最低限しか存在せず、しかも海底都市という人間サイドでは殆ど解明されていない領域に潜む危険に対抗し得る頼みの綱としての役割が私だそうです。

 

 別に敵を倒すことが出来なくても、再びヘイヴァーの港に帰還するまでに潜水艦が制御不能なレベルのダメージを負わなければ依頼は成功でいいらしいです。

 海底都市にも修理場所は存在するらしく、沈没さえしなければとりあえずどうにでもなるのだと、艦長さんが直接私に説明してくれました。

 情報局の厳正な審査を通ったから信頼はしてくれているでしょうが、やはり見てくれが少女に過ぎない私では不安があるのでしょう。

 過剰な程に「緊張しなくていい」と言われました。

 何度も私の目を見て、縋るように言うその姿は、いっそ自分の方が緊張しているのではないでしょうか。


 艦長さんだけではなく、他の船員さんも私を見る度に不安げな顔を向けてきます。

 やはり自分の命が掛かっているからこその不安なのでしょうが、どうか安心して欲しいものです。


 その時、私の部屋に設置してある警報機がけたたましい音をたてて鳴りました。

 敵の襲来です。私はすぐに岩徹しを手に持って、ぎどらちゃんと一緒に事前に伝えられた場所へと向かいました。

 海底という場所の性質上、攻撃するには潜水艦の外に出なければなりません。

 現在私の格好はいつもの和服ではなく、支給された特殊な服を着ています。

 水圧に耐えられるように設計されているようで、若干着心地の悪さを感じますが仕方がありません。


 私は船員に手渡された伸縮性の高い安全ロープを腰に巻き付け、水中でも短時間の間は呼吸可能なヘルメットを被ると外へ飛び出す為の装置に身を滑り込ませました。

 合図と共に私の身体は水中へ放り出され、ヘルメット越しに届く音声によって敵の位置を知らされます。


 まぁ、私と一緒に飛び出したぎどらちゃんが既に見付けていましたから、特に意味はありませんでしたが。

 今回の依頼初の戦闘は、クジラ程の大きさがある巨大なサメ。

 メガロドンなどとヘルメットから注意が叫ばれていますが、誰が相手だろうと戦うだけです。

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