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女だけど女の子にモテ過ぎて死んだけど、まだ女の子を抱き足りないの!  作者: ガンホリ・ディルドー
最終章 第二次中央戦争編
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清宮姫子編 その2

 お金を稼いでいるのは生活費を確保する為であり、浪費する対象が特にない私の貯金は、二日間の間宿に泊まる程度では気にならない程度にはある。

 服はけるべろすが毎日魔法で洗濯してくれるお陰で、前世から着ている着物一択という有様だが、結構に気に入っているものであるし気にはならない。

 ビッケさんは女としてそれはどうなのかと難色を示していましたが、まぁ見せる相手もいないのですし、一人旅で沢山の服を持つと嵩張るのです。


 今回の依頼の成功報酬を受け取れば宿代などは補って余りある程度はあるのだから、そこまで野宿を強いる必要は無い。

 とはいえ別に豪華なホテルに泊まりたいというわけではないので、事前に予約を入れずとも泊まれる平均的なホテルを見付けました。

 朝食や夕食のサービスは、この辺りの店で食事を取りたいので拒否。

 先程浪費する対象が無いと言いましたが、強いて言うならグルメですね。


 自分の部屋に入室した後、特に部屋に置いていくものも無いので、適当にシャワーを浴びて身体を洗った後、再びホテルを出て街へと繰り出しました。

 お腹もだいぶ空きましたし、今日の夕飯は何にしようかと道行く店を覗いてみます。

 串揚げの店や、ヘイヴァー近辺で取れた魚介類の鉄板焼きの店。

 折角の港町に来ているわけですし、海の幸を楽しむというのは実に理にかなっている思考ですが、残念ながら今日は魚という気分ではありません。

 なんかこう、上品にじっくりと味わうというよりは、刺激的なものを思う存分食べたいという気分です。

 ですから私は最終的に串揚げと鉄板焼きで迷ったものの、串揚げの店を選択しました。

 鉄板焼きは家族連れやカップルの客が多く、若干一人では入りずらかったというのも理由の一つです。

 人気店のようで、次から次へと入る注文を店員が大忙しで処理していきます。

 カウンターに通された私は、卓上のメニューを見て適当に目星を付けていきました。

 そんな私の眼にちらついたのは、アルコールの一覧。

 未成年の飲酒、ダメ絶対。

 そう思ってソフトドリンクを頼もうと思った私ですが、不意に隣にいた中年男性が目に留まりました。

 毛髪の天辺が薄くなっている彼の手元には、白い冠を載せた黄金色の飲み物。

 それをぐびりと煽ると、喉を鳴らして飲み干し、そして目の前に並んでいた串揚げに手を伸ばします。


「あの、店員さん」


 私はメニューの中から自分の食べたいものを店員に告げ、そして。


「それと、その。ビール、ください」

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