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女だけど女の子にモテ過ぎて死んだけど、まだ女の子を抱き足りないの!  作者: ガンホリ・ディルドー
最終章 第二次中央戦争編
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ヴィエラの戦い

 トレボールでヤコが赤い服を着たお人形さん達に捕まった時、私の意識が突然無くなりました。

 視界が真っ白に点滅したかと思うと、次に見えた光景は、私がいた森の近くにあった王国、ラポシン王国のお菓子屋さんの隣でした。

 私に美味しいお菓子をくれた人のお店です。

 とても美味しいクッキーだったので、いつでも食べに来ることが出来るようにと、店の傍に私の依り代を植えたのでした。

 

 私が今ここにいるということは、恐らくヤコの身に何かがあったのでしょう。

 すぐにでも助けに行きたいですが、ヤコのカチューシャに接続することが出来ず、テレポートが出来ません。

 困った私が、これからどうしようかと考えていると、突然地響きが起こりました。


 震源方向を見ると、崩れ落ちる巨大なお城。

 あのお城には見覚えがあります。

 私がヤコと一緒に泊まっていたお城です。

 ふかふかのベットがあって、私のお気に入りの場所の一つだったのですが、無くなってしまってとても残念です。


 しかしなんで突然倒れたのでしょうか。

 原因は直ぐに分かりました。

 お城の中から慌てて脱出してくる人たちを見下ろすように、醜く嗤う巨大なゴーレム。

 その大きな手を振り上げて、人々へと振り下ろします。


「危ない、です」


 私はすぐに人々を助けに向かい、街を襲うゴーレムと戦闘を開始しました。

 ここには美味しいお菓子屋さんもありますし、この街が崩壊してしまえば、お菓子屋さんの店主さんも困るでしょう。

 それだけは守らねばなりません。

 途中から綺麗なドレスを着た人が大声を上げて、私の援護をしてくれました。

 偉い人なのでしょうか?

 ですが、多少ダメージを与えた所で、再生能力のあるゴーレムはすぐに復活してしまいます。

 ならば、その再生を行っている本体を叩かねば。

 

 私は綺麗なドレスを着た女の人を置いて、おばば様の所へと向かいました。

 こんなことを出来る人はおばば様しかいません。

 そもそもあのゴーレムは、煌きの月華という、あの森にしか咲かない特別な花を世話する為に使用されていたものです。

 本来攻撃能力などは備わっておらず、湿度や温度の管理をするのが彼らの役目。

 それの設定に手を加えることが出来るのは私とおばば様しかおらず、私がそれに関わっていない以上、犯人は一人に絞られます。


 なんでそんなことを始めたのでしょう。

 森に侵入する人間を殺めたことはあっても、今回のように積極的に侵略するなどと初めてのことです。

 やはり人間達に森を燃やされたことに怒りを覚えているのでしょうか。

 なんにせよ、おばば様と直接話合って、真相を確かめる必要があるでしょう。

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