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女だけど女の子にモテ過ぎて死んだけど、まだ女の子を抱き足りないの!  作者: ガンホリ・ディルドー
最終章 第二次中央戦争編
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第二次中央戦争開幕

「目標、5分以内に中央王都国境に到達!」

「全砲撃が打ち破られています、至急対応を!」

「一部国家群との音信不通を確認。復旧の目途無し」


 中央王都は大騒ぎになっている。

 これまで威嚇状態だったトレボールから正式な宣戦布告をされ、その直後からトレボールの近隣にある支配国と全く連絡が付かない。

 いや、トレボールの近隣だけではない。

 ラポシン王国を始めとした遠方支配地とも連絡が付かず、現在完全な孤立状態に陥っている。

 更に上空の衛星から送られて来た映像を解析した結果、空飛ぶ島と呼べるほど巨大な戦艦が猛スピードで中央王都へ向かって飛んできている。

 中央王都司令部はこの戦艦を『戦艦トレボール』と仮称し、その対応策を講じていた。


 しかし戦艦トレボールの力はあまりに強大であり、防衛用に設置していた対空砲や衛星レーザーをものともせずに突破し、通過した国家を塵芥へと変えている。

 このまま中央王都へと侵入を許してしまえば、炎の海が広がることは間違いない。


「巨兵隊及び天馬騎士隊緊急出動。対応地域の駐在兵隊は死力を尽くして防衛せよ」


 司令部から発令された指示に従い、中央王都の軍事部隊が始動する。

 巨人で形成された巨兵隊に、天馬に跨り空を駆ける天馬騎士隊。

 普段であれば王城の護衛のみを行う精鋭部隊も、事態を重く見た首脳部の判断によって出撃が決定した。


「燃え盛る炎に向かって羽虫が飛んでった所で、焼け死ぬだけよ」


 フリジディ王女もまた、自ら出向くことが決定した。

 中央王都の最終防衛ラインまでの転移陣を用いて戦闘区域へと向かい、遠くに見える戦艦トレボールを見据えて不敵に笑う。


「貫くことが出来ない無敵の盾とはどういうものか、思い知らせてあげるわ」


 そう呟くと両手を胸の前でクロスさせ、拳を強く握りしめる。

 すると最早その全貌が視認出来る程近付いて来た戦艦トレボールの前に、その大きさを超える大きな美しい鏡のような盾が現れた。


「『イージス』」


 突然現れた巨大な盾を前に、速度を落とし切ることが出来ず、戦艦トレボールは激突する。

 激突時の爆音に、全ての人間は耳を塞ぎ、間に合わなかった者は一瞬気を失った。

 巻き上がる土煙が静まると、そこには先頭部分が壊れながらも、未だに飛行能力を失うことなく浮かんでいる戦艦トレボールの姿。


 撃ち落とさんと攻撃を開始した王都軍に対抗するように、艦内からトレボールの下級兵士達が現れる。

 上空から襲い掛かる機械仕掛けの人形達に、自らの獲物を駆使して戦う王都軍。

 第二次中央戦争が幕を開けた。

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