プロローグ
彼を思う気持ちは、
世界中の誰にも負けない。
あなたがいない人生は、
今じゃあ予想もつかない。
彼にあたしが告白した時、
「良いよ。俺でよければ。」
って言葉はまだ覚えてる。
あなたはまだ…
あたしの心の中で生き続けてる。
あたしは…今日もまた
道を歩んで行く。
いつかまた…
逢えると信じて…
彼が息を引き取るとき
あたしになって言ってくれたと思う?
「俺…お前の事…愛してる。」
って言ってくれたよね?!
彼が…最初で最後の
愛してるだった。
人を愛することは
とても難しいけれど
大好きな人に
「愛してる。」
って言われる方がもっと
難しい気がする。
あたしは…胸をはって
「あなたを愛してる」
って言える。
彼が天国に行った後
何度も…何度も…
告白をされたけれど
やっぱりあたしを
幸せに思ってくれるのは
あなただけみたい。
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DEAR 大好きなあなたへ
あなたは…天国で
元気にしてますか?
あたしは…こっちの世界で
頑張って大学に通ってます。
あなたがくれた…
大事な指輪はまだ…
左手の薬指についてるよ。
あなたと出遭ったのは…
満員の電車の中だったね。
あたしの一目惚れから
始まった小さな恋だった。
初めて挨拶をした時の言葉覚えてる?
慶佑がいなかったら
あたし達が出遭って
恋に落ちることも無かったね。
まぁ…あたしは
あなたの存在に気づいてたけど 笑
慶佑は…浅倉財閥の社長に。
麻菜は…社長婦人兼秘書に。
陽平は…弁護士になる為のセミナーに。
未来は…母親の跡を継いで美容師に。
そして…あたしは…
大学2年生兼二児のママ兼あなたの奥さん。
男と女の双子。
名前は…あなたが候補にしてたの。
男=大地 女=未来
今は…3人で暮らしてるよ。
今年のあなたの命日には
大好きなあなたとの子を
つれてくるからね。
世界の中で一番
あなたが大好きです。
子供が大きくなったら
あなたの自慢話を
聞かしてあげるからね
from 美羽
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