第一話
どうも初めましてもっちです。
今回が処女作です。見苦しい文章になってしまうとおもうので、暖かい目で見てやってください笑
「よくぞ、おいでくださいました」
「私があなた方を召喚しました。リファーネルと申します。」
突然の出来事に数秒の沈黙ののち、発せられた第一声は
「どういう事だよ」
誰が言ったのかは分からないが、恐らくここにいるクラスの皆が同じ事を思っているであろう。
何の変哲のない日常。10月10日。暑苦しい夏も終わり、服1枚では過ごしにくくなる季節に、あの事件は起こった。
俺(形木響哉 かたぎきょうや)は、いつもと同じ時間に家を出発し、予定通り8時過ぎには学校へ、2年L組の教室に着くことができた。教室に入ると、よく話す友達にだけ朝の挨拶をし、一直線に自分の席へと向かう。
今回の席替えで、窓側一番後ろの席になり、その席の何が良いのか聞かれても、はっきりとした答えは出てこないが、なにか魅力があり、なかなか気に入っている。椅子に座ると鞄から教科書、ノート、筆箱など必要な物を取り出し机の中に入れた。
クラスは27人程でこれと言って仲の良い友達も居なければ、仲の悪いクラスメイトもいない。女子とも楽しく仲良く、とは言わないが何の問題もなく話せるし、イケイケのグループを毛嫌いして全く口をきかないこともない。一度も話したことのない奴も何人かいるが、それは別に話す必要がないだけで、キモイから、暗いからのような理由があったりするわけでもない。
俺のスペックは、顔 普通、勉強は中の上くらいで、運動神経はいい方だと思うが、特にこれが得意というものもない。自分では『オールマイティ』と言っているが、いわゆる器用貧乏ってやつだ。
鞄から必要な物を取り出し机の中に入れた後は、トイレに行ったり、今日提出しなければならない課題をしていると、いつの間にかホームルームの時間になっていた。
「はい、ホームルームを始めます。昨日、配った校内アンケート回収するので後ろから...」
普段と変わらないHR。特に伝える事も無かったのか、いつもより早く担任はクラスを出ていった。