夜、LIMEにて
――チリン
暗闇の中、音と共に緑色のランプが点滅する。私は枕元に置いてあった携帯を手に取り画面を開いた。
『明日、一時集合でいい?』
中学時代の友人、理奈からだった。そういえば、明日一緒に文化祭に行く約束をしたのはいいけれど、肝心の集合時間を決め忘れていた。
『了解!』
簡単に返事を返し、再び携帯の画面をオフにする。
明日の文化祭では中学時代の部活仲間に会える。卒業してからはお互いに忙しくて会えなかったから本当に久しぶりだ。みんなどうしてるのかな、どんな部活に入ったかな、あ、もしかしたら彼氏ができてたりするのかな。
楽しい想像はどんどんと広がっていく。
「ふふ、楽しみ」
そう呟いて、私はその日の意識を手放すのだった。