#17
翌日。私は、今日も昨日と同じように一人で登校した。
昨日はあの後寝てしまい、岳に起こされて学校に来た。風邪がうつってないか、心配だ。
「あっ……希帆ちゃんっ」
そして、昨日と同じように後ろのドアのところで未来ちゃんに呼び止められた。内容は、案の定岳の事だった。
「今日も休みだよ」
「そっかぁ……」
「昨日、安静にしなかったからだね」
そう言うと、未来ちゃんは黙りこくった。私は、教室の中に入ろうとしたが、「……あのね」と未来ちゃんが話始めるので、足を止めた。
「……私、明日星川君が学校来たら、告白しようと思うんだ」
その言葉に、私は目を見開いた。未来ちゃんって、意外と行動力あるんだぁ……。私も見習わなくちゃな。
「……頑張ってね」
私から出た言葉はこれだった。「私も」じゃなく、これだった。
未来ちゃんは力強く頷いて、教室に戻っていった。
翌日。岳の風邪もすっかり治り、二日ぶりに二人で登校した。
昨日は未来ちゃんは塾があるからと岳のお見舞いには行かず、私一人だけで行った。
未来ちゃんといえば、今日告白するのだろうか。昨日そう言ってたし、今日岳来たし言うんだろうな。
「……あ、希帆、後で俺が休んだ時の分のノート写さして」
不意に、岳が口を開いた。私は、うんと頷いた。
未来ちゃんが告白して未来ちゃんと岳が結ばれて。そしたら、もうこのやりとりもできなくなっちゃうのかな。……やだなぁ、それは。
*
「久しぶり~!岳っ」
学校に着いて早々、風馬が俺に飛び付いてきた。
「二日しか休んでなかったのに、半年ぶりくらいに感じるな~」
「……重い。放れろ」
……病み上がりなのに、何でこんな苦しい目に遭わなければならないんだ。
「……そういえばさ、休んでる時希帆ちゃんとヒューチャーちゃんが見舞いに来てくれたんだって?羨ましい話だねぇ~」
くっつくのを止めた風馬の言葉に、色々ツッコミたい。ヒューチャーちゃん?未来?……あ、白石の事か。なんだそのアダ名。
「そうだけど……。羨ましいって、お前にはカノジョがいんだろ」
「まぁ、そうだけどさ~」
そう言って、地味にドヤ顔してくるのがウザったい。何が言いたいんだコイツは。
「……あ」
不意にある事を思い出し、そう声を出す。すると、風馬は「ん?」と聞いてきた。
「さっきさ、白石に『放課後残って』って言われたんだけど」
「おいおい、それって……」




