コクハク・れんあい・ループ
うーん、とねえ……
何からお話すればいいかなあ……
まず、1つ、言いたい事があるんだ。
……ごめんっ!
いっぱい迷惑かけちゃったよね。
ごめんね。昨日は。
僕に勇気がなかったせいであんなことになっちゃった。
じゃあ、本題に入ろうかと思う。
僕は、君のことが好きでしたっ!
前から気づいてたと思うけどね。
僕のささやか……でもないか。まあ、この気持ち、受け取ってください。
僕たち、あんまりしゃべったことないよね。
でも、何回かはある。
その時に分かったんだ。
えっ?どこが好きかって?
そりゃ、全部に決まってるじゃないか。
優しい性格、眼鏡の奥から覗く瞳、全部さ。
たぶん君より君のことが好きだと思う。たぶんだけどね。
まあ、多分こんなところで話す事じゃないんだろうけどね。
図書室の裏。しかも君は委員会抜け出して来てる。
それに僕は周りに押されての登場だ。
自分で自分を情けなく思うよ。
こんな僕でよかったら、お付き合いまで行かなくても、たまにおしゃべり……こんなふうに敬語じゃなくてしゃべれるくらいまで、仲良くしてくれませんか?
ダメ?
そう。
大丈夫。
気にしなくていいから。
気にしてない?ああ、そう。
ごめんね。
リアルと妄想、5:5。