表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

第02話 異世界での出会い

「………痛っ…。何処だここ。」

意識の戻った俺は一応持ち物を確認する。

ケータイ、イヤホン、他には……なにもない。

………やばいなあ…ケータイも見たところ圏外…って異世界だから当たり前か……。

「そんな、電波で大丈夫か……?」

俺は悲しくも大きな独り言を呟いた…。

持ち物の確認が終わったところで、あたりを見渡す。

少し混乱はしているが、落ち着いて現状を確認したほうがいいと判断したからだ。

どうやらここはかなり大きい草原の真ん中らしい。

まわりは、膝ほどの長さの青々とした葉が風で揺れていて、

俺の目の前をカブトムシにクワガタのハサミをつけたような変な生物が通過していく。

時折風にのってくる草の薫りが、俺に異世界へ来たと実感させる。

見渡してわかったこととして、

右には大きく、いかにも魔物が出そうな薄暗い森があった。

左にも森があったが、やはり人の気配はない。

また、前には純白の城を持つ大きな城下町がみえる。

後ろも確認すると美少女がいた。

ここは、距離があるけど街に行くべきだなーとか思いながら………ん、美少女?

俺はもう一度後ろを振り向く。

ふむふむ……身体のラインは細く、弱々しい見た目とは裏腹に出るところは出ている……。

尚かつ白い肌は水晶のような空色の瞳を目立たせ、茶髪のツインテールは幼さを醸し出している。

年齢は恐らく同じ…いや、2つほど下でも分からない。

しかも、この耳!エルフ耳っ!!

この娘を何かに例えるなら、まさに妖精………。

………うん、いいね!

「…ってう…うわぁ!?」

思考が現実に戻ってきた途端、俺は驚きのあまり声を上げて後ろに倒れてしまった。

「え、え!?きゃっ」

目の前の妖精ツインテールも俺のリアクションに驚き、後ろに倒れてしまった。

しばらく、その場で両者無言で動かない。


『………………。』


………気まずい。

俺は、究極の決断をする。

………第一印象が大事だ!!ここで良いとこ見せろ!俺っ!!

「あ…あのー…だだ…大丈夫でひょうか…?」

「…………。」

やばいぃ……最悪だぁ…なんか恥ずかしい……!!

………大丈夫でひょうかってなんだよっ!!恥ずかしっ!!

なんて、脳内自傷行為に浸っていると

「ひゃ…ひゃい……だだ…大丈夫でひゅ……」

………ん、勘違いかな?自分と同じ人種の気配を感じたぞ?

すると、目の前で妖精ツインテールは顔を真っ赤にして伏せてしまう。

………あ、やべ可愛い。

なんて思ったけど現状を思い出す。

「あ、そうだ。ここは何処なのでしょうか?」

何故か、癖で敬語が出てしまった。

「ど…どこと言われましても…レビエント草原です……。」

「レ…レビエント草原…?あ、そうじゃなくてこの国の名前とかそういうレベルでお願いします。」

どうやら妖精ツインテールとは話しやすかったようで、口調も戻ってきた。

「あ…すいません…この国ですか…この国はレビエントという国です……」

「草原と同じ国名っ!?日本で言うと日本草原だよ!?まあ、ありそうですけども!!ありえますけども!!」

すこし、異世界に来たという嬉しさと妖精のような美少女に出会えたという事実からキャラが崩壊し始めてきた。

「ひゃあ!…す…すいません…」

妖精ツインテールはすぐに謝る。

……相変わらずこの娘はあまり反応が変わらないな。

「あ、ごめん。怒っているわけじゃないんだ。」

「そういえば、自己紹介がまだだった。」

俺は立ち上がって、

「俺の名前は日向 雅。気軽に“ミヤビ”って呼んでくれ。」

手を差し出して言った。

妖精ツインテールは戸惑いながらも俺の手をとって立ち上がりながら、

「……お気遣いありがとうございます。私の名前はルミル・ミュセントと言います。」

「るみる…みゅせんと?……んじゃ、とりあえず……よろしくね!ルミル!」

すると、ルミルは明るい笑顔になった。

「よろしくお願いします!ミヤビさん!」

「それじゃあさ、お近づきの印にさ」

俺は人差し指を出す。

「ほら、ルミルも人差し指を出して」

「……?はい!」

俺とルミルは、人差し指と人差し指を合わせた。

「こうするとさ、相手にずっと覚えていてもらえるんだって」

「そうなのですか!」

ふふっ…と笑う姿を見て、嬉しくなった。


この世界では、まだまだ出会いはたくさんあるんだ!


ルミルのような天使いたらいいなーとか思って書きました!!

感想など送っていただけると嬉しいです!

とりあえず、サンタさんには文章力を貰いたいですね(真顔)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ