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第01話 異世界への行き方

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…

グーグレ検索で必要以上にキーボードが叫びをあげる。

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…

タッターンッ!!

勢いよくエンターを押す。

俺は両手に疲労感を覚えたので一息ついた。

「………!?」

パソコンの画面に違和感を感じた俺はすぐモニターを見た。

画面には左側に、

【もしかして:異世界への行き方】

………と、表示していた。

……俺のパソコンはどうなってしまったんだ…?

ちなみに、俺の打ち込んだ検索ワードは

あなたはや、まはあやたさなやはたな(以下略)だ。

まぁしかし、これは異世界からの招待とも取れるのでは…?

とか思った俺は、迷いなくクリックした。

モニターの画面が変わった途端、体全体に雷が落ちる勢いで鳥肌が立ち俺は歓喜した。

……見つけた。人々が未だ行った事のない世界を!! 



俺は今、人生的に追い詰められている。

名前は日向 雅。

ちなみに、中学三年生。

進路は決まらず、冬休みだというのに勉強すら手につかない。

成績面では、まぁ少し下がったがまだ普通の方だと思う。

趣味は、主にゲームをすることやアニメ鑑賞だ。

部屋にはベッド、机、パソコン…とあまり物を置いていない。

……が、代わりにライトノベルや漫画やゲームが主な面積を占めている。

ーートントン

普段から物音を立てないこの部屋に響くこの音は、

間違いなく母がドアをノックする音だ。

別に身構えることではないが、無意識に身体が硬くなる。

間をおいて、扉が開く。

そこには、いつも通り勉強をしない俺を見る不機嫌そうな顔があった。

そして、お約束。

「雅!勉強やってるの?」

「見ての通り、ネットを開いて雑学の勉強中ですが何か?」

………と心の中で反論する。

「内申下がっているんだから勉強しなさい!そんなんだと、例の学校に落ちるわよ!」

母の怒鳴り声は部屋に響き、とても耳障りだ。

「わかってるって!早く部屋から出ていって」

声を低くして、遅い反抗期ながらの小さな抵抗をする。

「勉強しなさいよ。」

母は俺を哀れむような目で見て、扉を閉めた。

「ったく…なんなんだよ…。」

気分が悪い……が、そんな事も吹き飛ぶ記事を発見してしまった。

【三分間でできる異世界への行き方】

…明らかに怪しい。

この手のネタは、大抵がオカルト系の奴らの作り話だ。

しかし、根拠はないが俺はその記事に惹かれていた。

記事を読み進めていく。

【やり方は簡単!】

【まずはこの世界のすべてを捨てる覚悟をもつ】

…まぁ、この時点で俺には疑問があるのだが。

【つぎは、空中に五芒星を左手の人差し指で描く】

【最後に五芒星の中心を思いっきり殴る!】

最後に、

行けるかどうかは、やってみてのお楽しみ♪

なんて書いてやがる。

………まぁ、やってみるか。

俺は“未知の異世界”という魅力に惹きつけられ、興味だけで試してみることにした。

まず、この世界のすべてを捨てる覚悟を持つ……まぁ、あるかな。

次に、左手で…五芒星を描いてっと。

「最後にっ!思いっきりっ!!殴るっ!!!」

そして、一人自分の部屋で

「うおおおおおおぉぉぉぉぉおおおおおぉぉぉぉッ!!」

俺は全身全霊の力で何もない(見えない五芒星があるであろう)空間を殴った。

……イメージ的には衝撃なしの壁を殴ったって感じだった。

すると、

パリーンッ

とガラス?か何かが割れるような音がした。

………え?何?

目の前には、五芒星の形をした黒く禍々しい空間。

アニメとか漫画とかでいう魔界へのゲートみたいな感じ。

「………マジですかー。」

なんて呟いていたら、



………吸い込まれた。

いやいやいやいや、冗談でしょ…え?

なんか、五芒星に吸い込まれた。


そこで俺の意識は途絶えた。



誤字脱字等あると思いますがよろしくお願いします!

できれば、感想を送っていただけたらありがたいです!

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