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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
ネト大陸編

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第73話「ジェイケー町」

JKが集まる町なのじゃ。



 船旅を終えて、ジェイケー町に到着したワシらじゃ。船から港へ降りると一斉に視線を感じたのじゃ。

 それはルナ達だけでなく、他の女の子たちもそうだったようで、身震いするのじゃ。


 港から町へと入っていくと声をかけられたのじゃ。

「ようこそ、ジェイケー町へ」

 初老の男がニヤニヤしながら立っとるのじゃ。めちゃくちゃ怪しいのう。


「儂はこの町の町長、エロスだ」

 もうアウトじゃ。早速頭をこね回しに行こうかのう?

「この町には安い宿が多い。ゆっくり連泊していきなされ」


 かなり危ない気がするのじゃが、宿が安いのは助かるのう。

 ニタァとした笑顔が色々やばいが、ワシはとりあえず神力を使うのを今は抑えておこうと思ったのじゃ。


 ギルドがないので情報を集めづらいのじゃ。宿にはご飯が出ない代わりにキッチンがあると言うので、食材を買うのじゃ。

 町の裏に田や畑があるようで食物が沢山取れるらしく食材の値段も安いのじゃ。


 海が近いから当然魚も安いぞい。至れり尽くせりじゃな。ワシらは宿に行きキッチンを借りて夕食を作るのじゃ。

「うーん、これくらいで大丈夫でしょうか?」

「うわぁ! 卵がぐしゃってなった!」

 ルナとグーシャは料理ができんようじゃ。


「何やってるのさ……貸してみな」

「卵割るね」

 テンカが計量して小麦粉を入れたりしていき、ジーザスが卵を割っていくのじゃ。

 出来た料理は皆で食べるのじゃ!


「それにしても……部屋が、ね」

 そこじゃな。ピンク色の部屋にいやらしく飾られたベッド。これ、どうしろと言うのじゃ?

「宿を変えますか?」

「いや、恐らくどこの宿も同じじゃろう。寝る時はワシが警戒しておくからのう。安心しておくれ」


 ルナはそれを聞いて困り顔でワシを見てくるのじゃ。

「コン様は寝なくていいって言っても、私はコン様にゆっくり眠って欲しいです」

 ワシはあの日からまともに眠るのを避けておるのじゃ。


 勿論寝てないわけではないのじゃが、眠らない方がいい時はワシは寝とらん。

 ワシは神じゃから、人じゃないから眠らなくてもいいし、野宿の時の警戒などに便利じゃ。

 ワシはまだ整理が出来とらんからのう……眠らんで良い時は眠らんわい。


 ルナは悲しそうな顔をしておったが、ワシの意思を受け取ったのか、ワシに抱きついて言ったのじゃ。

「じゃあ眠らなくていいから添い寝してくださいね」


 ベッドは三つじゃ。ワシとグーシャとルナが一緒に寝て、テンカ、ジーザスがそれぞれのベッドに行くのじゃ。

 その時テンカがジーザスに声をかけるのじゃ。

「ジーザス、一緒に寝るかい?」


 からかうわけでもなく子供のようなジーザスを思っての声掛けだったようじゃが、ジーザスは顔を真っ赤にして怒るのじゃ。

「僕も男だよ! 子供扱いしないで!」

 それに対して少しだけ驚いたテンカはジーザスの頭を撫でながら言うのじゃ。


「ハハハ、ごめんごめん。でも男の子だからこそ言ってあげたつもりなんだけどね?」

「そ、それってどういう……?」

「ジーザスには早すぎたね」

 テンカは笑いながら横になるのじゃ。ジーザスは真っ赤な顔のままベッドの布団を被ったのじゃった。


 仲良くしなさいなのじゃ。ワシがルナとグーシャの頭を撫でながら眠らせようとするとルナが抱きしめる力を強めたのじゃ。

「いつでも襲ってきていいですからね?」

「ワシ、たたんのにかのう?」

「……そうでした」


 するとグーシャがワシの耳を舐めてくるのじゃ。

「たつまで頑張るからね」

 くすぐったいのじゃが、たたんのじゃ。ワシはどうしたらよいのじゃ?


 しばらくワシの体で遊んでおったルナとグーシャじゃが、眠りこけたのじゃった。

 ワシは起こさんように起き上がり、机の椅子に座ったのじゃ。

 すると突然テンカが起き上がり、ワシに駆け寄ってきたのじゃ!


「大変だ、コン様! 街の宿に泊まった女の子たちが襲われてる!」

「なんじゃと!?」

 どうやらテンカは魔鳥をあちこちに配置していたらしく、宿を監視していたようなのじゃ。

 そして悲鳴をあちこちから聞いたらしいのう。


「ワシが助けに行くのじゃ! テンカはここで三人を守っておくれ」

「わかったよ! 気をつけて!」

 ワシは意識して壁をすり抜け、白コンを鷲の姿に変化させ飛んで駆けつけるのじゃ。


 宿のマークがある場所を探すとテンカの魔鳥が誘導してくれるのじゃ。

 一つ目の宿の壁をすり抜けたワシは、女の子を襲っている男の頭を神力でしばいたのじゃ。

 硬い感触があるが今のワシならこの程度、簡単に柔らかくできるわい。


 複数人おるので全員しばいていくのじゃ。そうやって町の宿で女の子たちを襲っとる男たちをしばき倒し回ったのじゃった。

 女の子たちはわけも分からず逃げ出すのじゃが、魔鳥が外に出た女の子たちをワシらの宿に誘導するのじゃ。


 ワシは一通り助け回ると、ワシらの泊まった宿に集合した女の子たちを確認して、部屋に戻ったのじゃった。

「なんだ!? この!」

 当然ワシらの部屋にも襲っている男たちがいて、テンカたちが応戦しとるのじゃ。


 ワシは男たちをしばいて気絶させた後、ルナに下の階に集まっとる女の子たちを安心させるように言うたのじゃ。

 ルナが女の子たちから話を聞くと護衛の冒険者たちは別の場所で泊まっているらしいのじゃ。


 やれやれ、町ぐるみの犯罪だったようじゃな。これは何とかせんといかんのう。ワシはルナと相談して、解決のために動くのじゃった。

解決するぞい!


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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