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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
外大陸、西側編、ビャッコ様に会うために

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第521話「キングデッドシャドウスライム」

キングデッドシャドウスライムは倒したのじゃ。



 見る見るうちに小さくなっていくキングデッドシャドウスライムを確認して、スライムを吸収するデッドシャドウスライムにまで小さくなるのを見守り、ワシが一閃で潰すと一気に影が貯まったのじゃ。

 そうしてウルフィーの元に行くと、にっこり笑って合格の手印を押してくれたのじゃった。

 次はカケの街じゃ。ワシらは馬車を用意してもらうのももったいないし、自分たちの足で行くことにしたのじゃ。

 食糧は足りているのか聞いたらこんな回答が返ってきたのじゃ。

「常に満足いくほど足りている。カケの街の儲けのおかげでね」


 まぁあのシステムならそうかもじゃが、システム自体は変わったはずじゃ。

 それでも儲けは出ているそうなので問題ないのじゃろう。

 ワシらはドッガーとキャッティとウルフィーに今度こそ別れを告げて、カケの街に行くのじゃ。

 駆ける中、ハフがボヤくのじゃ。

「ワンちゃんいたら乗せてあげてたのになー」

「じゃあ次からあたしがワンちゃん乗せるわ」

「ア、アオ……なんで?」

「ワガママなハフにはお仕置が必要でしょう?」

「うわあああん! わかったよーもうー!」

 膨れながらスライムで駆けるハフは油断したのじゃ。

「右から来るよ! ハフ!」

「わかってるよーーー!」

 すぐさま避けるハフじゃが、イジけていてはまた危機に陥るのじゃ。

「テンカ、ちょっと降りるぞい」

 ワシは鳥から降りてスライムに乗るのじゃ。

「のう、ハフ? たまにはワシと行こうなのじゃ」

「うん……ありがとう、コン様」


 そうやって駆けていると、少し影が見える子がいたのじゃ。

「おいでよのう、アカミ。お主はいつもワシらの役に立っているのに、甘えないのう」

「……うん」

 手を伸ばすとアカミが狼ごと乗ってきたのじゃ。

「さぁ、ハフ、ワシらを守れよのう」

「頼んだよ、ハフ」

「よぉし! まっかせろー!」

 ハフに元気が戻ったのじゃ。ずっと走っているとようやくカケの街が見えてきたのじゃ。

 まずは宿に行くことにしたワシらじゃが、声がかかるのじゃ。

「コン様! 久しぶり!」

「マメ様かのう! 元気にやっていたかのう?」


 マメ様は元気に尻尾を振りながらこちらにやって来るのじゃ。

 そしてワシとマメ様がハグしようとした時じゃった。護衛の神に邪魔されたのじゃ。

「マメ様いけません。そんな風に一般人に尻尾を振っては」

「メイラ、そう言うなよ。俺の師匠だぞ」

 蛇の神メイラはどうやらそんな内容では納得いかないようじゃった。

「よいよい、ワシもジュウジの街からコハク村まで戻ってきたばかりじゃ。ここカケの街でもやることはあるのじゃ。またすぐに会いに行くことになるからのう。後でじゃよ」

 手を振り別れてからも睨みつけてくるメイラじゃったが、気にせず離れるのじゃ。

 宿に向かうと、意外と疲れていたのでゆっくり休むのじゃ。休みなしで駆け抜けたからのう。

「たまにはあたしとも寝ようよ」

 アオが隣に立つので招くのじゃ。

「いい加減に私を放っておくのをやめてくださいね」

 ルナが拗ねながらワシの腕を掴むので、二人を抱きかかえてベッドにダイブじゃ。


 一夜明けて、ワシらはマメ様に会いに行くのじゃが、メイラ様がいて入れてくれないのじゃ。

「怪しいヤツらを通せない!」

 ワシは白主を当ててみるのじゃが魂は柔らかいのじゃ。

 そして更に、ワシが攻撃したと責めてくるのじゃ。

 マメ様が慌てて降りてきてワシに頭を下げるのじゃ。

「マメ様、こんな奴らに頭を下げてはいけません!」

「勉強不足だぞ、メイラ。彼らはこの街を救ったんだ」

 そう言いながら横からドッグルが現れて笑って、ワシらに抱きついて来るのじゃ。

「久しぶりだな、我らの神よ」

 ドッグルのその様子にようやく自体を飲み込めたのか、渋々頭を下げるメイラ様じゃ。

「マメ様、巫女のアルンはどこじゃ?」

「上で仕事してるよ。上がってきてくれよ」

 ワシらは上にあがり、アルンと再会するのじゃ。

「あ、コン様にジーナ様、お久しぶりです」

「元気に、してないのかのう?」

 げっそりやせ細っていたアルンにそう言うと、苦笑しながら彼女は説明するのじゃ。

「ゴッドレースの仕組みを再編成し直しつつ、試行錯誤の途中でして」

「それならワシらがそれを手伝うことで手印を貰おうかのう?」

「手印?」

 マメ様は首を傾げるのじゃ。

「あ、そうかのう、マメ様じゃないんじゃな?」

「それは俺の役目だな」

 ドッグルが前に出るのじゃ。

「ビャッコ様へ会いに行かれるのだろう? 条件はさっきのじゃダメだ。勿論仕組みも考えて欲しいが、こちらの条件としては別にある。クイーンデッドシャドウキャットを倒すことだ」

 それは王冠の影を被ったデッドシャドウキャットのようじゃ。


 ドッグルから倒し方など色々聞いている間にゲールとルナとテンカが腰かけてアルンを手伝うのじゃ。

 こうしてワシらは手印を貰うためにクイーンデッドシャドウキャットを倒しにいくのじゃった。

次はクイーンデッドシャドウキャットじゃ。


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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