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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
外大陸、西側編、休憩

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第512話「再び内大陸へ、お使い編」

マタタビ、再びじゃ。



 ワシはメモをみて驚くのじゃ。そこに書いてあった人には確実に再会するじゃろう。

 ワシが任されたのは酒じゃ。当たり前じゃが、酒の消費も多いのじゃ。それを取り扱っている店は少ないのじゃ。

 特に神酒じゃ。神の栄養源にもなっとるこれが、手に入るのが『マタタビ』のみだそうじゃ。

 またバステト様に会えるのかと思うとウキウキしてきたわい。

 バステト様の手料理食べて帰ってもいいのか聞いてみたら、いいそうじゃ。これは久しぶりに呑み放題じゃな。

「程々にしてくださいね」

 ルナがそう言うので、ワシはこう言うのじゃ。

「ルナ達は駄目じゃぞ」

「私成人してるって何度も!」

「駄目なものは駄目じゃ」

 テンカとアオとジーナが笑っているのじゃ。三人は呑めるからのう。

「もうっ!」

「オレンジジュースで我慢するんじゃぞ」

「じゃあジーナも駄目ですよ!」

 ルナの八つ当たりが始まるのじゃ。

「ジーナは神じゃから神酒飲まないとのう?」

「そうだよ〜」

「もうっ! 郷に入っては郷に従えじゃなかったんですか?」

「ふふふじゃ。わかっとるわい。好きにせい」

 境界を越えて、内大陸に入り始めるのじゃ。

「こんなにも近いんじゃな」

「まぁまだ近郊だからな」

 共に来ている神達が言うのじゃ。

「一時的な遣いだということを忘れるなよ?」

 そう忠告されて別れるのじゃ。それぞれ調達する場所が違うのじゃ。

 ワシらは初心者じゃから近い場所じゃ。タツイ王国に向かうのじゃ。

 ミチノ駅に向かうと神力リニアはもうどの駅かに向かったそうじゃ。

 そのまま大急ぎで駆け巡るのじゃ。


 そうしてバステト様の店『またたび』に向かうと驚かれるのじゃ。

「なんだい? コン様、外大陸に向かったんじゃなかったのかい?」

「しーっ! お忍びじゃ。これを見ておくれ」

 ワシはリストを見せるのじゃ。バステト様は理解したのか、酒を沢山用意してくれるのじゃ。

 それをリアカーに積んでいき、用意ができた時点で、ワシは注文を頼むのじゃ。

「ワシ、清酒でのう」

「あ、あたしは果実酒で」

「あたしは麦酒で頼むよ」

「なんだいあんたら呑むのかい? お使いじゃないの?」

「呑んでいいと言われているのじゃ」

「ぶふぉ! 全くあの辺の奴らは……」

 そう言ってワシに清酒、テンカに果実酒、アオに麦酒を用意するバステト様は、ルナ達聞くのじゃ。

「お子様たちも呑むのかね?」

「全員麦酒で!」

 ルナが強引に麦酒を頼むのじゃ。ワシは呆れながらチビチビ呑んでいくのじゃ。

「注ぎますよ、コン様」

 ゲールが逃げてきて笑うのじゃ。

「どうせなら女の子に注いで貰いたいのう」

「私に任せてください!」

 もうベロンベロンに酔ったルナが、ヘラヘラしながらワシのところにくるのじゃ。

「ルナよ」

 ワシは口移しで清酒を飲ませるのじゃ。

「も、もう呑めない〜……」

 ぐったり酔いつぶれたルナの看病を任せて、ワシはバステト様に今の内大陸の状態を聞くのじゃ。


「まぁまぁだね。でもそうね、もう少し落ち着いて建設していったらいいのになぁとは思うわね」

 現地の声はリアルなのじゃ。

「ハフ、帰る直前に情報を入れておこうなのじゃ」

 ワシがそう言うと、ハフはアーシェに声を送っておくと言うのじゃ。

「どんどん便利になっていくわねー」

 バステト様が頬杖をついて見守るのじゃ。ワシは笑いながらバステト様を誘うのじゃ。

「たまには呑もうなのじゃ、バステトママよ!」

「いいわね。私の分も出してもらおうかしら」

 そうして呑んで騒いでするのじゃ。今日はとても賑やかな一日を過ごしたのじゃった。


 翌日、二日酔いに悩む皆を叩き起こして、ワシは帰り際に言うのじゃ。

「またちゃんと帰ってくるのでのう」

 バステト様と抱擁して、別れて酒を運ぶのじゃ。ミチノ駅まで戻ってきた時には神力リニアはもう別の街に向かったそうじゃ。タイミングが合わないのじゃが、これもまた運じゃ。

 ワシらはいち早く内大陸から外大陸へと帰るのじゃ。帰る前にハフがアーシェに声を送って驚かせるのじゃ。そして、ワシらは外大陸の西側へと戻っていくのじゃった。


 通行証では記録された外大陸の同じ位置、同じ場所に戻るようじゃ。ワシらは急いでジュウの街を目指すのじゃ。

 ルナが場所や位置を記憶しとるから何とかなったのじゃ。

 ジュウの街に戻って役場に行くと、納品として認められるのじゃ。

 そしてお金が支払われて荷台の物を渡すのじゃ。

 正しい物かチェックされて、ワシらはちゃんとした物を通したと受け入れられ、次はある木材を調達するように言われるのじゃ。

 それはある場所に流通してるらしく、ワシも覚えがあるのじゃ。

 燃えない木材と言えばあの辺じゃろうな。確かに世界一高い木から取れた燃えない木材を運んでいたのを見たのじゃ。

 ワシらは一旦カケの街に戻ることになって、燃えない木材を調達しに更にもう一度、内大陸に戻る許可を得るのじゃった。

あの辺に戻るぞい。


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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