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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
外大陸、西側編、休憩

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第511話「調査」

デッドシャドウモンキーの対策じゃ。



 そういうわけで翌日、デッドシャドウカメレオンと共にいた、デッドシャドウモンキーと名付けられたデッドシャドウの調査に行くことになったのじゃ。

 デッドシャドウモンキーは新種と言われておったが、ワシはそうは思わないのじゃ。

 今まで攻略した者がいなかっただけではないかのう?

 今回はワシが囮になることにしたのじゃ。アオは前回ちゃんと見れてなかったからのう。

 ワシなら途中から纏えるかもしれんと踏んだからじゃった。

 正体を暴くにはどうしてもどの段階でデッドシャドウモンキーがいるかが鍵になるのじゃ。


 トーチを持った皆は心配そうにワシを見てくるのじゃが、ワシは皆を安心させるのじゃ。一人一人抱きしめて、頭を撫でるのじゃ。

 大丈夫じゃ。皆がついておるのじゃ。ワシは一人ではないのじゃ。

 調査団の面々を見ると犬の神が多いのじゃ。猫の神も少しおる程度じゃ。

 そして鳥の神が上空から監視してくれるそうじゃ。

 これだけの人数がおっても見逃してしまいそうじゃ。それだけ隠れて生きてきたデッドシャドウだと思ったのじゃ。


 作戦が開始されてワシらが影の花畑に入るとワシは纏いを解いたのじゃ。

 そしてしばらくデッドシャドウの攻撃を避けていると唐突に首根っこを掴まれたように引っ張られるのじゃ。

 すぐさま皆動いてくれたのじゃ。じゃがどんどん離されるのじゃ。

 そしてここでじゃった。ヌメリと背中に感触を感じて頭を触られているのじゃ。

 ワシは力の限り纏うのじゃ。そして舌を握ってその猿と共に引っ張られるのじゃ。

 空の上から鳥の神が援護してくれるのじゃ。そうしてデッドシャドウカメレオンとデッドシャドウモンキーを倒したのじゃった。


 ワシらは情報を整理し合うのじゃ。どうやらカメレオンが舌を伸ばし続けて引っ張ったところへ、モンキーが割り込んでコピーしとるようじゃった。

 デッドシャドウも影ということで神力も引っ張るのじゃからコピーも可能なのかもしれんのう。

 すぐさま高額狩り対象として役場で登録されるのじゃ。狩り方法の模索が始まったのじゃった。

 ワシのように無理矢理纏える者は今のところいないそうじゃ。そうなるとどうすればいいかわからないのじゃ。

「魔道具を作りましょうか」

「ワシらも額掛けで気づいたのじゃ。それがいいかもしれんのう」

 魔道具までは真似できないのかもしれないからのう。その方向性で行くのじゃ。

 そして当然高額じゃ。カメレオンも高いがモンキーも高いのじゃ。

 ワシらはたんまりお金を稼いでいったのじゃった。


 ホームステイをしていて気になるのが、この家々の造りじゃ。湿気対策もしていないようじゃし、そもそも外大陸で雨を見ないのじゃ。

 ワシらが内大陸を旅していた時は沢山の水分を空から奪っていたから雨が降らなかったのじゃ。

 それを役場に聞いてみるとやはり、空の水分は奪っているそうじゃ。

 そして綺麗にして空に返しているそうじゃ。不思議な関係じゃな。

 水回りも綺麗にされているのじゃ。獣人達が整備しているようには見えないのじゃ。

 そもそも神は異世界から来たプロたちが多いのじゃ。彼らが組んだ可能性も高いからのう。

 雨の降らないこの場所に適した建物を建てているのかもしれんのう。

 確実に木造ではないのじゃ。木を刈っている暇がないんじゃろうな。

 電気は通っておらず、ランプの灯りなのじゃ。炎を避ける獣と違い、獣人は火を好むようじゃ。

 人に進化した過程かもしれんのう。


 役場の人たちは人間じゃ。ボランティアではなく、給料をもらっているそうじゃ。じゃが傍目には奴隷のようにも見えてしまうのじゃ。

 それを指摘すると慌てて首を横に振る人達じゃ。

「私達も好きでこのサポートの役場にいるんです。住まわせてもらえてますし、待遇はいいんですよ?」

 それなら構わんがのう? 何か疑ってしまうワシがおるわい。

 獣人たちが、本能的すぎるからかもしれんのう。それ故に疑うのは、理性が効いているか分からないせいかもしれんわい。


「そういえば、そろそろ食糧調達の時期ですよ」

 役場のお姉さんが話してくれるのじゃ。

「気にしてらっしゃるとおっしゃっていたので、参加されるなら、登録しておきますよ」

「この街で登録するのかのう?」

「カケの街でも登録できますよ。と言っても前の領主は適当にサボっていたようですが」

 ワシらは仮登録して、手伝いに行くことにしたのじゃ。

 この街からも直通で繋がっているらしく、ドッグルやドッガーやキャッティに会いたいのはあったのじゃが、まだ早いとワシらはこの街からのルートで向かわせてもらうのじゃ。

 リヤカーの魔道具を引いて、ワシらは先導する慣れた神達の後を行くのじゃ。この場所の獣人達は大食らいらしく、大量の食糧が必要で沢山の神達が食糧調達に向かうのじゃった。

 ワシからしたら内大陸にまた行けるので誰かに会うじゃろうかと楽しみに向かうのじゃ。

 驚かせてもダメじゃからこっそりじゃがのう。それでも会えるならと思うのじゃった。

再び食糧調達に内大陸にじゃ。一時的にじゃがのう。


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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