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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
パレード編

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第424話「再び来ることを誓って」

マザーと再会じゃ。



 マザーに長い話を語った後、彼女はルナを抱きしめてこう言うのじゃ。

「本当に素敵な旅をしてきたのね。あなたは自慢の子よ」

 ルナはマザーの本当の子ではないのじゃが、ルナは抱き締め返し涙を流すのじゃ。

「ここまで来れたのは全部コン様とジーナのおかげです。皆の、仲間のおかげです」

「そうね、本当に皆さんありがとうございます。それで、これからどうするの?」

 ルナはここから再び内大陸をパレードした後、外大陸に行くことを言うのじゃ。


「そう……世界の果てを目指すのね。別の世界の扉なんかもあると聞くわ。色々大変でしょうけど、頑張ってね」

 ルナの頬にキスをするマザーに、ワシは提案するのじゃ。

「外大陸に行く前にもう一度ここに戻ってこようなのじゃ。その時がマザーとの別れじゃ」

「わかりました。じゃあ、美味しいお菓子を作って待ってますね」


 ここから一周してマザーともう一度会ってから、その後エルフィーナやドワンと出会った場所から外大陸に行くことに決めたのじゃった。

「ルーザさん、魔王については私達も困っているんです。私も協力しますので、色んな人たちに自由に提案してみてくださいね」

 マザーは笑顔でルーザにそういうのじゃ。

「ああ、ありがとう」

 手を差し出したルーザに握手で答えるマザーにワシは礼を言うのじゃ。


「神様にお礼を言われるなんて嬉しいですわ」

 笑うマザーと共に、皆に会っていくのじゃ。その後エー町を出て、イチジマを旅するのじゃ。

 皆、ドラゴンの魔王を説得して仲間にした事を驚いておったのじゃ。

 グーシャと出会ったイー街に着いて人を集めたワシらは、ルーザに演説してもらうのじゃ。


「皆、聞いて欲しい。人は魔王を恐れる。だが魔王も本当は怖いんだ。誰だって殺される恐怖は平等だ。そのために、俺たちは魔王を集めて魔王の里に保護していた。だがこれからは内大陸内でもきちんと生活できるように協力していきたい。

 そのためには皆さんの協力が必要なんだ。俺たちの心を理解して欲しい、代わりに俺たちも魔王たちに皆さんの心を理解するように働きかける! だから、人と魔王と魔族の共生を築いてくれないか?」


 人々はシンと静かになるのじゃ。問題があるのじゃろうか? するとある人が聞いたのじゃ。

「いつかその想いも廃れるのじゃないだろうか?」

 それに対してアーシェもルーザと共に立ち、言うのじゃ。

「私たち兄妹は下位の神となりました。人々と協力して絆を築いていく事を誓います」

 ドラゴンナイトが翼を広げ、リーレとリーグが剣を天に掲げるのじゃ。


 その宣誓に人々は喜び雄叫びをあげるのじゃ。誰だって不安だったはずじゃ。魔王や魔族の脅威は常にあったのじゃ。

 自分が魔王になってしまう恐怖もあったはずじゃ。そんな恐怖とは今日でおさらばじゃ。皆協力していく事を誓うのじゃ。

 奴隷商などもおるから、すぐには良くはならんじゃろう。じゃがきっと時間が経った時、良い世界になっておるわい。


 エフ町からナナナ大陸に向けて出発じゃ。ウェアとの出会いを思い出しながら、メデサ様と出会った場所に行くのじゃ。

「あら、来たわね」

 大量の蛇が歓迎じゃ。

「俺たちは戦うつもりは……」

「わかっているわよ」

 どちらにせよ下位の神じゃしのう。とはいえ、メデサ様の考えが変わってなかったら困るのじゃ。


「メデサ様はやはり魔王や魔族は、この世界の癌だと思っていますかのう?」

「当然でしょ?」

 蛇に座り腕を三角に頭を乗せて退屈そうに欠伸をするメデサ様じゃ。

「そんな私を殺すかしら?」

「殺さんわい。じゃが歩み寄って欲しいのじゃ」

 そのワシの言葉にため息をついたメデサ様は笑うのじゃ。

「わかっているわよ。本当に感心しているのよ? ドラゴンの魔王を殺さずに説得してしまったことにはね。その事には敬意を払うわ。私も変わらないとね」


 後ろからペーガさんが現れて笑うのじゃ。

「あのメデサがこうも変わるとはなぁ。流石だよ、コンさん」

「ペーガ、からかうのはよして」

 この二人にも色々ありそうじゃ。ワシはメデサ様にこれからどうするのか聞くのじゃ。

「勿論この辺りで初心者の神を導き続けるわ。ただ話す内容は変わりそうよね。デス大陸と魔王や魔族たちが変わるなら」


 きっと世界は変わっていくのじゃ。語り継がれる物語がワシの物語じゃったらいいのう。ワシらはペーガさんとメデサ様と別れ次の街を目指すのじゃ。

 その間もルーザの演説をして回るのじゃ。理解できないと言う人も勿論おったのじゃが、大多数の人が神であるワシの名の元に賛同してくれたのじゃ。


 シゾフさんとも再会したわい。ワシらの成長に喜ぶと共に、チュン様の話を聞いて、いずれ会いに行くことを話してくれたのじゃった。

 そして、魔法飛行船乗り場までやってきたのじゃ。乗り込むと二人が待っていたのじゃ。

「お久しぶりですね」

「待っていたぜ」

 ポッポー様とアレフさんが出迎えてくれたのじゃった。もう一人魔王がおるのじゃ。

「初めましてだな。俺はオーガの魔王オレア。よろしく」

 ワシはオレアと握手をしたのじゃ。


「まさかこんな場所ですら魔王と共生しているとは……」

 ルーザが驚くのじゃ。ポッポー様は笑って言うのじゃ。

「これもコン様のおかげですよ」

 ワシらはポッポー様と話をするのじゃった。

色々な人達と再会するのじゃ。


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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