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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
デス大陸攻略編、ドラゴンの魔王との戦い

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第409話「ドラゴンの猛攻」

激戦なのじゃ!



 チューは悔しがりながらも、次を繰り出そうとするのじゃ。紫のドラゴンは雷光は不利と考えて噛みつきに来るのじゃ。

「素早さでは負けないぞ!」

 チューの鼠の白主は大きく回避しながら噛みつきに行くのじゃ。そして電撃が来たら逃げてを繰り返すのじゃ。

「ウチも白主を出すね!」

 犬の白主を出したアカミがチューと共に交互に噛みつきに行くのじゃ。


 体に電撃を通すのも、モーションを見ればわかるのじゃ。溜めないと電撃を通せない紫の竜じゃ。

 コツを掴んできたようでアカミは魔犬の兵器を使いながら、犬の白主で攻めるのじゃ。

 チューも地道に相手を弱らせていくのじゃ。忍耐力の勝負じゃ。

 先に痺れを切らしたのは紫のドラゴンじゃった。

「ええい! 面倒だ! これならどうだ!」


 咆哮をして全体に電撃を飛ばすのじゃ。じゃが、ハフがハリネズミクラゲで電撃を散らすのじゃ。ハリネズミの針を飛ばすことで電撃を集中させ、クラゲに当てることで無効化するのじゃ。

「電気が無効なのはお互い様だよ!」

 ハフが得意げに笑うのじゃ。これにはパープルドラゴンは参ってしまうのじゃ。


「援護しよう。皆、行くぞ」

 緑のドラゴンが空から鎌鼬を飛ばしてくるのじゃ。さらに小さいドラゴンたちも援護してくるのじゃ。

「あたしが付いてる! ハフ、チュー、アカミ! 進んで!」

 テンカの鳥の白主とグリーンドラゴンの暴風吹き荒れる中、ハフとチューとアカミはパープルドラゴンに挑むのじゃ。


「気をつけるのじゃ! 速度は落とされてしまうぞい!」

 ワシの思っていた通り、暴風の中スピードが落ちる皆じゃ。アカミは緑の竜を兵器で狙い撃ちするのじゃが、逃げに徹されて中々当たらないのじゃ。


 更に紫の竜の攻撃はよく通るようになるのじゃ。かなりマズイ状況じゃ。

「チュー! パープルドラゴンではなく、グリーンドラゴンを狙うのじゃ!」

「え? でも……ネズミは飛べない……」

「ワシが道を作るわい!」

 ワシはグリーンドラゴンまでの階段を地の精霊の力で作るのじゃ。


 それを登っていくネズミの白主が緑のドラゴンに噛みつき妨害するのじゃ。

「アカミはパープルドラゴンを抑えるのじゃぞ!」

「わかった、ウチに任せて!」

 援護しようとした紫の竜を向かわせないアカミの犬の白主じゃ。


「下がれ。俺が戦おう」

 黄色のドラゴンが前に出てきて、紫の竜の手助けをするのじゃ。

 パープルドラゴンは空を飛び雷光を飛ばしてくるのじゃ。一方で黄色……というより土色の竜がワシが作った階段を地団駄で壊してしまうのじゃ。


「ストーンドラゴンは超時間飛べません! まずは彼を倒すべきです!」

 アーシェの情報から、テンカとアオが前に出るのじゃ。

「地面に足がついてると難しそうだよ。あたしらに任せな」

「私は雷撃を防ぐね!」

 ハフの防壁で守りを固めて、テンカとアオがストーンドラゴンに挑むのじゃ。


「わちもそろそろ行くでしゅ」

 レーゴナがゴーレムの白主を出して応戦するのじゃ。

「足がついてるのじゃが大丈夫なのかのう?」

「寧ろわちの大得意と言うべきでしゅ」

 レーゴナの登場に慌てたのは土色の竜じゃった。

「レーゴナ、完全にそちら側についているようだな」

「当然でしゅ。寧ろなんでドラゴンの魔王様たちはこちらにこないでしゅか?」


 暫し無言になるワシらとドラゴンの魔王たちじゃ。じゃが今は言葉を交わすターンではないのじゃ。

 紫のドラゴンが邪魔をしないように、ハリネズミクラゲを空に飛ばすハフじゃ。

 ストーンドラゴンは地面を抉りながら岩石のように飛ばしてくるのじゃ。

 それをゴーレムで邪魔しながら白主も突撃させるレーゴナじゃ。


「あたしらも行こう、アオ!」

「うん!」

 アオとテンカも白主で攻めるのじゃ。テンカが風で邪魔しながらアオがカジキ鮫で齧ろうとするのじゃが、硬いようじゃ。

「わちに任せるでしゅ」

 レーゴナはゴーレムの白主でそのまま突撃させて、掴みかかろうとするのじゃ。


「くそ! これは無理だ。俺は一旦下がるぞ」

 土色のドラゴンは一旦飛んで逃げるのじゃ。

「臆病者でしゅね」

 レーゴナは完全に地面から飛べないのでワシがもう一度階段を作るのじゃ。

「レーゴナ! 今のうちにパープルドラゴンと戦うのじゃ!」

「コン様ありがとうでしゅ! わちの快進撃は止まらないでしゅ!」


 階段を登っていくゴーレムの白主に慌てたのは紫のドラゴンじゃった。

「ま、待て! これは聞いてないぞ!」

 小さな紫のドラゴンが援護に入るのじゃが蹴散らして行くのじゃ。

 慌てて戻るストーンドラゴンじゃが、時すでに遅しじゃ。


「くらうでしゅ!」

 両手を振り上げたゴーレムの白主が紫のドラゴンに一撃を加えて叩き落とすのじゃった。

 そのまま突撃しようとしたゴーレムの白主に火炎が浴びせられるのじゃ。

「レッドドラゴンでしゅね」

 赤い竜再びじゃ。本当にここまで苦戦してしまうとは流石のドラゴンの魔王なのじゃ。ドラゴンがこれだけ集まっているのじゃから当然なのじゃが、そう簡単には負けてくれないのじゃ。


「全く、不甲斐ない。このままではレーズ様にも、アーザ様にも顔向けできません。最大火力で行かせてもらいます」

「俺も全力で行かせてもらう」

 レッドドラゴンと、ストーンドラゴンが前に出てきて宣戦布告してくるのじゃった。

どんどん激しくなる戦いじゃ!


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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