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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
デス大陸攻略編、味方の魔王とのバトル

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第402話「第五回戦」

アオとザアメは苦戦するのじゃ。



 アオとザアメは慎重に行くのじゃ、狼の魔王と熊の魔王もゆっくり距離を詰めてくるのじゃ。

 やがて戦いになり、食い合いじゃ。カジキ鮫とコブラで狼と熊に立ち向かう二人じゃ。

 魔物相手なら勝てない相手ではないのじゃ。じゃが後ろには魔王がおるので全然違うのじゃ。

 統率がとれていて、例え同じ魔物がやられていても冷静じゃ。

 それはお互い様なんじゃが、相手の方が魔王歴は長いのじゃ。


 経験の差が出てくるのじゃ。最初は互角に見えていた戦いが徐々に押され始めるのじゃ。

「くっ、どうしたらいいの?」

 アオは焦り始めるのじゃ。ザアメは意を決してアオに話すのじゃ。

「カジキ鮫の支配を半分アオさんに戻すから、もう半分で突撃させて欲しい!」

「……なるほど。よし、それでいこう!」

 やってみなければわからんよのう! ザアメは半分アオに守りを任せて突撃するのじゃ。


 ザアメは狼を狙ったのじゃ。先に潰しやすい方からと思ったのじゃろう。

 じゃが援護にきた熊に横からやられてしまうのじゃ。

「あたしも戦うよ!」

 アオがコブラで熊を襲うのじゃが、相性は悪いのじゃ。噛み付いても掴まれて食いちぎらされてしまうのじゃ。


 それでも慎重さを崩さずにアオとザアメは粘るのじゃ。半分がやられてもまだ諦めないのじゃ。

 チャチャとコーネの活躍もあり、相手の戦力も削れてはおるのじゃ、じゃがジリ貧になってしまって、敗北は濃厚じゃ。

「方針を転換しよう。まずは熊を潰しましょう」

 アオはザアメに言うのじゃ。それでもダメなら無理じゃろう。

 敵の数が少ない熊を襲いにかかるのじゃ。じゃが相手も粘るのじゃ。その間に狼が来てしまうのじゃ。


「駄目だよ、アオさん……」

「そうね……参りました」

 アオとザアメは負けてしまったのじゃった。狼の魔王と熊の魔王は握手を求めてくるのじゃ。

「正直すぐ諦めると思ったんだが、中々どうして、コン様は信頼されているようだな。必死に戦う姿を見ていて、こちらも真剣さが大切だと気付かされたよ」


 魔王達と握手をした二人は、リングから降りてきてワシに抱きつくのじゃ。

「ごめんなさい……コン様」

「あたしの実力不足だよ、ごめんね」

 ワシは首を横に振って二人を勇気付けるのじゃ。

「相手は長年魔王をやっている人達じゃ。そう簡単にもいかんじゃろう。よく戦ってくれたのじゃ」

 これでも大健闘じゃ! 二人の戦いを皆で讃えるのじゃ。


「これで三勝二敗ですね」

 ゲールがそう言うと拳を握りしめて強くワシの手を握るアカミじゃ。

「ウチ、ただの料理人だと思われたくない。ジーザスから受け継いだ魔犬もあるし、負けたくない」

「ふふ、それを言うならあたしだって、最近調査しかしてないしね。カッコイイところ見せたいよ」

 テンカも意気揚々じゃ、じゃが二人とも顔が若干暗いのじゃ。


「やはり経験少ない魔物は不安かのう?」

「そうだね、情報としては知ってても、相手は魔王だし。一筋縄ではいかないだろうなって思うよ」

 テンカは冷静に分析しているのじゃ。

「とにかく耐えて兵器で行きましょう」

 アカミは兵器での作戦で行くようじゃ。テンカもそれに乗るのじゃ。


 アカミとテンカの二人は第六回戦のための作戦を練っているのじゃ。

 二人ともグーシャやジーザスから受け継いだ魔物がおるので合計四匹じゃ。

 敵はハイエナライオンの魔王とキメラの魔王じゃから、かなり凶悪じゃろう。

 とはいえ、三回戦でアオとザアメが戦えたので勝てない相手ではないのじゃ。


 問題は相手がどう来るかじゃ。二人は慎重に行くつもりをしているようじゃが、様子見で勝てるのじゃろうか?

 まだ勝負は分からないのじゃ。アカミとテンカには勝って欲しいのう。

「あまり溜めない方がいいとは思うぞい」

 数勝負にするには二人は向いてないのじゃ。


「でも速攻でやれる程の相手でもないし」

 特にハイエナライオンは厄介じゃ。苦戦してるうちにキメラに攻められたら一溜りもないじゃろう。

 そういう意味ではアオとザアメは上手くやったと言うべきじゃろう。


「とにかく兵器さえ出せれば勝てるよ、頑張ろう」

 アカミの言葉に頷くテンカじゃ。じゃがワシは思うのじゃ。もう相手もそれをわかっていて速攻で仕掛けてくるのではないかとのう。

 いよいよ六回戦が始まるのじゃ。リングに上がる二人を見守りながらワシらは応援するのじゃ。


 二人は敵の魔王としっかり挨拶して握手を交わすのじゃ。

「宣言する。俺たちは速攻、攻めるぞ」

「え?」

 どうやら相手も誠意を見せに来たようじゃ。実行しようとしている作戦を伝えてくるのじゃ。

 誠意と言うよりは意地とも言えるのかもしれんのじゃが、とにかくこれは早々に決着がついてしまいそうじゃ。


「何とか耐えぬこう」

 テンカがアカミの頭を撫でるのじゃ。六回戦も苦戦しそうじゃな。

「両方共に準備はいいですか?」

「では始めようか」

 ルナとシン爺さんが離れた後せーので言うのじゃ。

「スタート!」


 ハイエナライオンの魔王とキメラの魔王は、魔物を出す度に攻めてくるのじゃ。その猛攻に耐えられるかが、鍵となってきそうじゃ。

 アカミは兵器の準備をしながら、魔犬とケルベロスを出していくのじゃ。

 テンカは魔鳥にシーフを乗せて戦うのじゃった。

アカミとテンカは勝てるのじゃろうか?


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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