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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
デス大陸攻略編

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第378話「魔物を倒す手順」

ハイエナライオンの倒し方じゃ。



 ワシはアーシェに説明されただけではよく分からなかったので、実際に試させて欲しいと頼んだのじゃ。

 ワシは試しにハイエナライオンを一匹倒しに行ってみるのじゃ。

 一匹は普通に倒せたのじゃ、じゃが沢山の群れが襲ってくるのじゃ。

 それはライア刀を抜こうかと思うほどじゃった。

 ワシは一旦逃げるのじゃ。


『獅子とハイエナが合体したようなものだぞ? 侮るな』

 ライア様に呆れられてしまうのじゃ。アーシェの説明では、あまりに群れと数と力が強すぎて、正攻法で進むのは難しいということじゃった。

「ライア様で進めばよくないかのう?」

『俺も限りがあるということを忘れるな。いざと言う時に使うようにな』

 わかっておるのじゃが、これがいざと言う時にしか見えんのじゃ。


「少しだけ見ていてください」

 アーシェはリーレとリーグにそれぞれ指示を出して隠れるのじゃ。

 リーレはハイエナを一匹斬りつけ戦うのじゃ、やがて群れが集まってきたところに走り、リーグのところを通過するのじゃ。

 リーグはそのまま魔法で焼くのじゃった。


「なるほどのう。よし、ジーナよ、一緒にやろうなのじゃ」

「うん!」

 ワシらはハイエナライオンを狩りに行くのじゃ。

 どれだけ倒したか、ようやく逃げていくハイエナライオンの群れを見て、息をつくのじゃ。

 魔物の天国じゃな、ここはのう。


「ここで休憩しない方がいいですよ、また戻ってきますから」

 アーシェの忠告通り、休まず進むのじゃ。やがて湖のある里が見えてくるのじゃ。

「これはまずいでしゅ」

 レーゴナが眉をひそめて危機感を示したのじゃ。アーシェも頷くのじゃ。

「招集がかけられたようですね」

 どこを探しても魔王が見つけられないのは集まっているからじゃと推測する二人じゃ。


 とはいえ、それならとワシは里の真ん中で座るのじゃ。

「待ち構えてるにせよ、戻ってくるにせよ、どちらにしろワシらの進軍は変わらんのじゃから、ゆっくり寛ごうなのじゃ」

「そうですね。チューとテンカの情報には注意しましょう。肩肘張っても仕方ないです」

 ルナがそう言うと満を持したようにハフが手を挙げるのじゃ。


「はいはーい! じゃあスイートマジィタ大会しよー!」

 ルナは鋭い目つきでハフを睨むのじゃ。

「……なんでスイートマジィタだと怒るのさ?」

「羽目を外し過ぎるからです」

 しょぼくれるハフに、ワシから提案するのじゃ。

「ハフにはスイートマジィタ大臣として、他の周りの人達から情報を集めながら遊ぶことを提案するのじゃ」


 ハフはパァーっと明るい笑顔になり、ルナを見つめるのじゃ。

「わかりました。音声を届ける機能のついたスイートマジィタで遊ぶことを許可します」

 ガッツポーズをするハフに、ただしと付け加えるのじゃ。

「以前倒れたように、やりすぎる事は許可しません! ちゃんと睡眠と食事は摂るように!」

「はーい!」


 ハフは元気に言って、その日の食事を抜き睡眠を取るのを忘れ、結局怒られるのじゃった。

 とにかく、この里から進むかどうかを決めるのじゃ。

「ゲールはどう思うかのう?」

「なんで私に聞かないんですか?」

 ルナが怒るのでまず説明するのじゃ。

「ゲールなら誘い出そうと言うか? を知りたかったんじゃ」


 ゲールは悩みながら言うのじゃ。

「いや、進みましょう。待っていても分からないなら時間の無駄になります。なら自分の足で探すべきです」

 そうじゃな。進むしか道はなさそうじゃ。ワシらが進んでいると緩やかな傾斜になるのじゃ。

「これは山ではないのじゃな?」

「丘に向かって行く道ですね。ここを避けることもできますが、どうしますか?」

 アーシェの提示に、ワシは悩むのじゃ。情報がないからわからんわい。


「ちなみに丘へ進んだ時と、そうでない時の差はなんですか?」

 ルナが助け舟を出してくれるのじゃ。ワシもそれを聞きたいのじゃ。

「丘に進めば敵に見つかりやすく、敵を見つけやすいと思います。逆に平地を進めばこれまで通りです」

 うーん、ちょっと変化が欲しいのじゃ。


「丘へ行こうなのじゃ」

 ワシらは緩やかな斜面を、魔物を倒しながら進むのじゃった。魔王や邪神は全然出てこないのじゃ。どうやら相手も迂闊に数を減らすべきではないと気づいたようじゃな。

「うーん、まずいよ? マダラとダイダラらしき人が、私達と反対方向にいる人たちを荒らしているみたい」


 ハフがスイートマジィタを弄りながら言うのじゃ。じゃがそれは流石に助けに行けないのじゃ。

「戦わず逃げるように言うておくれ」

 どうやらマダラとダイダラも、まずワシらの戦力を削ぎにきたようじゃ。

 焦る気持ちはあれども、一歩ずつ踏みしめるしかないのじゃ。


「大丈夫です。きっと大丈夫」

 ルナのその言葉は皆に言い聞かせるように言うておるのじゃが、自分自身とワシ自身に言い聞かせて落ち着かせようとしているようにも聞こえるのじゃ。

 まずは丘へ、今のこの現状を見るために傾斜を上っていくのじゃった。

丘へ上がった時何が見えるかじゃ。


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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