表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
転機、蛇依メデサ様編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/547

第36話「デルタ街へ」

神力と分体について出るのじゃ。



 ガンマ街の北出口じゃ。メデサ様と別れるのじゃが、メデサ様は最後にワシにこう言ったのじゃ。

「日中は常に分体を出しておきなさい。最初は疲れるかもしれないけど、神力のパワーアップにはなるから」


「何から何まで世話になったのう。ありがとうなのじゃ!」

「まぁ魔王のことがあったとしても、元々あなたを導くために呼び寄せたんだから、それはいいわよ。あなた達の旅が幸多きことを祈ってるわ。じゃあね」


 メデサ様は森の奥へと帰っていくのじゃ。さよならバイバイなのじゃ!

 さてワシらは東出口へと向かったのじゃ。出口に行く前にギルドに向かい討伐依頼を受けたのじゃ。


 ワイルドウルフ、ワイルドスパイダー、ワイルドイーグルの討伐依頼を受けたワシらは、街の出口を出たのじゃ!

 ウルフを一匹呼び寄せたウェアと、スライムを四匹出したジーナと、二匹のゴブリンを出したグーシャじゃ。


 ワシはメデサに言われた時から分体を出しておるのじゃ。白コンと黒コンは何も言わずにワシについてきておるのじゃ。

 街から出てワシらは東のデルタ街に向かうのじゃが、やはり魔物が出てくるのじゃ。


「ここだけワシに任せてくれんかのう? 分体に何ができるのかを知りたいのじゃ」

 ワシの提案に皆は頷いたのじゃった。ワシは白コンと黒コンに尋ねたのじゃ。


「あのウルフ二体、スパイダー三体、イーグル一体をどう攻略するかのう?」

(鷲になれんたんだよ? 蛇にもなれるさ)

(わかんねぇか? 頭を使え)


 白コンと黒コンの言いたいことは分かったのじゃ。ワシは巨大な蛇になるように命じたのじゃ。

 白い巨大な蛇と、黒い巨大な蛇になった分体は、魔物を丸呑みしていったのじゃ。


「凄い! コン様凄いです!」

 ウェア以外の皆は驚いておったのじゃ。ウェアは、ワシとメデサとの戦闘を知っておるから驚きはないのじゃが、疑問はあったらしいのじゃ。

「この二匹の狐は何にでも化けられるの?」


 ウェアの質問に答えようとしたのじゃが、ワシの神力がかなり少ないらしいので、休憩したのじゃ。

 ワシらはスライムの上で、ウェアはワイルドウルフの上で、ワシは息を整えながら話し始めたのじゃ。


「どうやらワシの知っとる動物等になら化けられるようじゃ」


 順を追って説明しようなのじゃ。まずワシは犬や猫になるように命じると白コンと黒コンはなれるのじゃ。


 イーグルになれた理由は簡単じゃろうな。ワシの元いた世界でいる動物だからじゃ。

 そして人や神には化けられるのじゃ。ルナ、ジーナ、グーシャ、ワシには化けられたのじゃ。


「サイズを変えられるのも充分凄いですよ! 大きければ強いし、小さかったら色々できますよ!」

 ルナの言う通り、蟻や虫にすらなれる分体は内側からも攻撃できるじゃろうな。

「じゃがエネルギーの消費が激しいのじゃ……」

 そこが難点じゃった。変幻するだけでも神力をかなり使うのじゃが、サイズを大きくするとなると更に力を使うのじゃ。

 ちなみに小さくするのは神力消費少ないのじゃがのう。


 ワシはオレンジ色のスライムの上でぐったりしておったのじゃ。

「あとは任せて」

「あたしたちもいるんだし、コン様はゆっくりしててよ」


 ジーナとグーシャが笑うのじゃ。神になったとて大きな変化はないように見えるのじゃ。

「そんなことありませんよ。二人は神力を得た分、以前とは全然違いますよ」


「そういうことだよ? 私強くなった」

「あたしも力が(みなぎ)ってるよ!」

 そう言うとジーナとグーシャは真っ白なスライムと真っ白なゴブリンを出したのじゃ!


「嘘でしょ!?」

 ウェアは驚いておったのじゃ。なるほど、これが神の力かのう?

「一匹しか出せないけど、この子は強いよ」

「とりあえず維持はできるよ。あたしが貰った力はコン様のために!」


 真っ白なスライムは体当たり一発でワイルドウルフを吹き飛ばしたのじゃ。

 真っ白なゴブリンはそのナイフでワイルドスパイダーの体を真っ二つにしたのじゃ。


 急激な成長じゃ! 神の力は思っておるより強いらしいのう。当たり前かのう?

 ワシはオレンジ色のスライムに寝そべりながら、拍手したのじゃ。


「凄いのう! スライムの神とゴブリンの神じゃな。じゃが多くは出せんのじゃな?」

「うん。それにコン様みたいに黒は出せないみたい」

「それに維持の負担は大きいね。こまめに腕輪にしまわないと不味いかも」


 ジーナとグーシャの意見を聞いて、やはり強大な力にはリスクもあるものじゃと感じたのじゃ。

 基本的には通常の魔物を強くしていく感じで行き、強敵には白で行く感じにしようと決まったのじゃ。


 ワシは白コンと黒コンを何とか維持しながら道中を行ったのじゃった。


後で出る、白は出せるが黒が出せない魔王の二人じゃ。


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
白きつねと黒きつね、もしかしてそのうち他の色もでてくるのかな?とちょっと期待しながら読んでました。そのうちゴレンジャーならぬ、キツネンジャー、とか。 街などのネーミングセンスが、なんだかちょっと懐かし…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ