表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
ツキノワ大陸編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

357/547

第350話「七段階目へ」

七段階目に入るのじゃ。



 そうしてワシらは山頂に着いた後、谷間を北に進みながら奥へと潜り込んで行ったのじゃ。

 かなり危険な場所だったので、気をつけて進んだのじゃ。

 谷の奥地でワシらはワールド様の入口を見つけたのじゃった。

「先に入りな。俺たちは後で入ろう」

「では先に行かせてもらうわい! 行くぞい、ジーナ!」


 ワールド様の領域に入ったワシとジーナは早速三人の神と会うのじゃ。ゴッド様がワシらに七段階目の説明をするのじゃ。

「七段階目はラッキーゾーンだ。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、霊感、超直感からランダムで二つ得られるぞ」

 ワシとジーナはそれぞれ銃を渡されるのじゃ。それに神力を込めて放つと色が出るのじゃ。

「狐依コンは、聴覚と霊感だな」

「狐依ジーナは、視覚と超直感だ」

 どうやらワシらは当たりを引いたようじゃ。


「視覚は遮蔽物があっても透視できるし、広範囲に気づけるようになる、聴覚は闇に飲まれても音を頼りに進めるぞ」

「霊感と超直感は何なんじゃ?」

「その二つは体感せよ。あとは神力をあげるだけだ。二人とも、八段階目を急げ。敵は更に力をつけているぞ」

 ワシは眉をひそめて尋ねるのじゃ。

「何故わかるのじゃ?」

「闇に堕ちてもエッセンスが理解できるからだ」


 そういう事じゃな。常に見れておるわけじゃ。ならばとワシはヒントを貰うのじゃ。

「全てを教えて欲しいとは言わんのじゃ。ただ、これだけは教えて欲しいわい。死んだ神はどうなるのじゃ?」

「……」


 やはり無理かのう。ゴッド様は難しい顔をしておるのじゃが、やがて口を開いたのじゃ。

「三つの道がある。一つは輪廻転生してこの世界に再び生まれること。それは善人、善神しか無理だ。

 もう一つはこことは違う世界、つまりお前のいた世界に戻ること。神と邪神のみ許される。

 最後は神仙郷に行くこと。邪神以外の全ての人が許されている」


 なるほどのう。では邪神は元の世界に戻る以外に選択肢はないわけじゃな。

「そういうことだ」

 心を読んだワールド様が笑うのじゃ。これでワシの心は決まったわい。

「迷いなく邪神を殺せるのじゃ。元の世界の輪廻に戻そうなのじゃ」

「頼んだぞ。我々としても心が痛い話だ。負けるなよ?」


 ワールド様たちは干渉しきれない状態のようじゃしのう。ワシらの役目じゃ、きっちりお仕置してやるわい。

 エッセンス様のワシの調整も終えて、話も終えるのじゃ。

「では戻すぞ。健闘を祈る」

 七段階目になったワシらは領域の外へ出るのじゃ。


「な、何? 凄く見える……」

「ワシはめちゃくちゃ聴こえるのじゃ」

 戸惑うワシらにアドバイスをくれるのはマサムネ様とアラシ様じゃ。

「慣れるまでは困惑するだろうけど、慣れたら強力だから頭で調整してみるといいよ」

 そう言って二人は八段階目となるべく領域に入って行ったのじゃった。


 ワシらはしばらく魔物と戦っておるのじゃが、テンカが鳥のネットワークで何かを見つけたようじゃ。

「ドラゴンナイトがくるよ! 北からだ!」

 ワシは目を凝らすのじゃ。すると遠く遠くからルーザが見えたのじゃ。

 横にはブラックドラゴンに誰かが乗っておるのじゃ。


「陰に隠れて奇襲を仕掛けようなのじゃ」

 皆は頷いて配置につくのじゃ。じゃが気づかれたようじゃ。

「待ち伏せとは小癪な!」

 ブレスを躱し、ワシらはドラゴンの魔王と相対するのじゃ。

「アーシェ! アーシェよ! 何故父の私を裏切る!」

 ブラックドラゴンに乗った男はアーシェの父だったようじゃ。


「お父様……私は魔王の世を作りたいとは思いません。たとえ苦しい思いをしても人の世のために生きるべきなのです」

 アーシェがそう答えると、顔を覆ってため息をついたアーシェの父は、ルーザに命令したのじゃ。

「アーシェを連れ帰る。牢に入れて反省させればいいだろう。狐の神は強力なようだ。お前が相手して死なれては困る。私が狐の神を引きつけるから、ルーザはアーシェを捕らえろ」


 ワシは急いでアーシェに寄り添ったのじゃ。

「くる!」

 ジーナには何かがわかっておるようじゃ。

「ジーナとルナと皆よ! お主らはブラックドラゴンを相手しておくれ! ワシとレーゴナでアーシェを守るぞい!」

「ちっ、二手に別れたか。まぁいい、ルーザ、アーシェを連れ帰るぞ」

「はい、父上」

 ブラックドラゴンとドラゴンナイトが襲ってくるのじゃ。ワシは赤竜の魔王レーズの時と同じく、ライア刀を抜いたのじゃ。


「ふん、ならばこれでどうだ?」

 ワシが振り抜いた時じゃった。躱したルーザはもう一体のドラゴンナイトを召喚して飛び乗り襲ってきたのじゃ。

 ワシは大振りじゃから間に合わないのじゃ。じゃがレーゴナが白主の巨大ゴーレムを作り出し抵抗するのじゃ。


「レーゴナめ! くそ、これでは……」

 ルーザがワシらに苦戦しているうちにブラックドラゴンをジーナが仕留めるのじゃ。

「あなたは人間を苦しめて、情けないと思わないの?」

 ジーナはブラックドラゴンの魔王に白主を当てたようじゃ。

「父上!」

 ルーザがドラゴンナイトで助けに行こうとするのじゃが、白主のゴーレムが邪魔するのじゃ。


「コン様は行くでしゅ!」

 ワシはアーシェを実態化した黒主に乗せてジーナの元に駆け寄るのじゃった。

ブラックドラゴンの魔王を仕留める時がくるのじゃ。


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ