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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
ツキノワ大陸編

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第348話「豪傑の熊の神と、忠犬の犬の神」

この熊依マサムネ様はXで名前を相談したぞい!



 ワシらが朝まで呑んだ後、宿に帰ると頭がガンガンするのじゃ。

「今日は休もうなのじゃ」

 ワシが横になるとルナとジーナがくっついてくるのじゃ。

「ぼ、僕もいいですか?」

 ゲールが恥ずかしそうに言うので、ワシは笑って言うのじゃ。

「好きにしろよのう。遠慮はいらんのじゃ」


 各々がゆっくり休んで夕方に起きたので、アカミが夕飯を作ってくれるのじゃ。

「胃腸に優しい料理にしてみたよ」

 アカミの思いやりに感謝じゃ。そうして夜になって、ワシらは街を出ることにしたのじゃ。

 門番さんが訝しげにワシらを見てくるのじゃが、神様一行と知って慌てて通してくれるのじゃ。


 ワシらが夜に街を出たのには理由があるのじゃ、クマノ国の熊の神に会うためじゃった。今は南にある国に向かう道で護衛しとる時間だそうじゃ。

「ちょっとだけ急ごうなのじゃ」

 カジキ鮫でワシらが急ぐと道に魔物と戦っていた人達がいたのじゃ。

 ワシとジーナとルナが狐の分体で知らせると、その熊の神様たちは合図を送ってくれたのじゃ。


 魔物を倒しきった後、ワシは挨拶をしたのじゃ。

「ワシは狐依コンという者じゃ。お主がクマノ国の熊の神かのう?」

「俺は熊依マサムネ。よろしくな!」

 マサムネ様は体長の二倍はある刀を背負っていたのじゃ。戦っておるのを見ているとかなり大振りじゃった。

 勿論、小刀も携えておるのじゃ。小回りが効かないと意味ないからのう。


 そして、まさかとは思うがあの政宗かのう? 右眼に眼帯をしておるのじゃ。

「もしかして独眼竜かのう?」

「はっはっは! 知っていたか、安心しな。ただの伊達ファンだから。まぁ刀使いとしてはかなり有名にはなったがな」

 大振りの刀を丁寧に納刀したマサムネ様は、ワシらに説明を求めるのじゃ。


 ワシらは護衛を手伝いながら、会いたかった理由を伝えるのじゃ。マサムネ様は七段階目だそうじゃ。やはり現地で何年もいた方が力をつけるには最適なようじゃ。

 手っ取り早く強くなるためには旅が必要じゃがのう。

 つまりワシらは、大陸の中央にある山の道案内をして貰えないかと思って会いに来たのじゃ。


「ふむ。それなら次の国にいる犬の神、犬依アラシにも協力願おうか」

 そんな二人の神を使っていいのじゃろうかのう? ワシが少し思案していると、笑いながらマサムネ様は言うのじゃ。

「世界の危機なのだろう? 我々も協力するよ」

 心強い味方ができたのじゃ。


 次のイヌノ国では騎士が沢山おるのじゃ。訓練所として、この国は成り立っておるようじゃ。色んな大陸からも騎士見習いが修行に来るようじゃ。

 そんな体制を作ったのが犬依アラシ様だそうじゃ。

 マサムネ様がワシらを紹介すると、アラシ様はペコリと頭を下げるのじゃ。

「ぜひ協力したい。コン様を無事この大陸のワールド様に会わせよう」


 日も昇り、アラシ様は茶色に深みがかかった毛並みを風になびかせて、ワシらをイヌノ国の国王に会わせるのじゃ。謁見したワシらはある事実を知るのじゃ。

「この大陸の北と南の国をそれぞれ作った神の手伝いあってだ、万に一つも失敗はないだろう」

 クマノ国を作ったのはマサムネ様で、イヌノ国を作ったのはアラシ様だそうじゃ。

 二人はいつも協力関係にあるそうじゃが、ツキノワ大陸の北にあるクマノ大陸の方が力関係は強いそうじゃ。


 そのため、アラシ様は忠誠を誓う形でマサムネ様の下におるそうじゃ。

「俺はそんなこと望んでないんだけどな。とにかくイヌノ国の許可証も得た。準備ができたら早めに言ってくれ。俺も暇ではないんでな」

 ワシらはマサムネ様に頷き、山登りの準備をするのじゃ。

 その際、アラシ様が改めて話しかけてきたのじゃ。

「俺は二丁拳銃の使い手だ。マサムネ様とは共闘して長いがそちらの武器をチェックしたい。訓練場にきてくれないか?」


 そして、ワシらは試されるのじゃった。アラシ様も七段階じゃ。ワシらの上を行っていたのじゃが、ワシらもペーガさんにしごかれたからのう。

 コンビネーションに関してはバッチリじゃった。

 ゲールもしっかりルナと共に援護してくれるのじゃ。

 何よりレーゴナの力が強かったわい。無限に湧き出すゴーレムに苦戦するアラシ様じゃ。


「面白いことやってるじゃねぇか! 俺も混ぜろ!」

 マサムネ様がアラシ様に加勢して大暴れじゃ。レーゴナのゴーレムも易々と潰し回るマサムネ様に、驚かされるのじゃ。

(たぎ)るな』

「駄目じゃぞ、ライア様」

 ワシはライア刀を抜かず自前の刀で戦っておるのじゃが、マサムネ様の大太刀を受けられないのじゃ。


 訓練をした後、汗をかいたのでシャワーを浴びて、山は次の日にしようとなったのじゃった。

「各自ゆっくり休むように。山は過酷だぞ」

 まぁワシらスライムの上に乗っていくから大丈夫なんじゃがのう?

 とにかく再び休んだ時、テンカがレーゴナを連れてきて言ったのじゃ。


「今夜はコン様と一緒に寝たいそうだよ」

「仕方ないのう」

 レーゴナを寝かしつけながら、ワシも夢の中へと向かうのじゃった。

山登りはどうなるかじゃな。


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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