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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
転機、蛇依メデサ様編

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第35話「情報」

メデサ様を仲間にしたいワシじゃ。



 メデサ様の話によると、魔王の里(これはウェアからも聞いたのう)がデス大陸というところにあるらしいのじゃ。

 ウェアは魔族の里もデス大陸にあると言っておるのじゃ。そこは魔物で溢れておるらしい。


 ほとんどの神の目的が……経験を積み、いつかデス大陸の魔王と魔物を倒すことらしいのじゃ。

 ワシの目的とは遠くかけはなれておるのう。ワシはメデサ様の話を聞いても、魔王の里の全ての魔王を救いたいと思うのじゃ。


 難しい話なのは承知の上じゃ。メデサ様は、最悪の場合戦争になるとまで言うておる。

 確かにその通りじゃ。ワシに助けさせておくれと今更近づいたところで、神は魔王にとって敵なのじゃ。


「私はコン様の話聞いたけどなぁ」

「あたしもだよ」

 ジーナとグーシャはやり直せるならやり直したいと思ったからワシの話を聞いたはずじゃ。

 じゃが他の魔王はそうもいかんじゃろう。頭を柔らかくするための時間と隙すらないと思うのじゃ。


 より強い味方が必要じゃ。ワシはメデサ様の方を見て言ったのじゃ。

「のう、メデサ様……」

「イヤよ」

「まだ言っとらんのじゃ」

「言いたいことはわかるわよ。協力して欲しい、一緒に旅して欲しいでしょ? 馬鹿ね。私はそれでも魔王は全員殺すべきと思ってるのよ」


 じゃがメデサ様がおれば百人力じゃ。ワシは懇願したのじゃ。じゃが……。

「あのね、世界は広いのよ? 今の私ですら敵わないような強い魔王も沢山いるわ。それらは確実に私たち神を殺しにくるのよ。なのに殺さない助けるって甘い事言ってたら死ぬわよ?」


「それでもワシはワシの我儘(わがまま)を通したいのじゃ。どうにかならんかのう?」

 メデサ様は困ったような顔をしてワシを見とったのじゃ。


「魔王を助けたいなんて、普通同じ魔王しか思わないわ。神が思うなんて変わった神ね」

「多分それは最初に出会った魔王がジーナで、その次がグーシャだからかもしれんのう」

 ワシがそう言うと二人は照れておったのじゃ。


「それなら魔王を仲間に集めなさい。魔王なら魔王の気持ちもわかるわ。普通の神たちには理解できないかもしれない。

 仲間に出来そうな魔王を増やして、戦力にする。途中で神と相対したら、今回のようにしたらいいわ」


 確かにその通りじゃな。ワシは沢山情報をくれたメデサ様に礼を言って、立ち上がったのじゃ。

「ワシらはこのまま旅を続けるのじゃ。そして魔王を仲間にして、最終的にデス大陸の魔王の里の魔王を救うのじゃ!」


 オー! とワシとジーナとグーシャが手を挙げたのじゃ。ウェアは笑っておった。旅の目的が違うのでウェアとはどこかで別れねばならん。

 ルナだけが渋い顔をしておったのじゃ。

「ルナは賛成ではないのかのう?」


 ワシは心配になって声をかけたのじゃ。ルナは俯いて首を横に振ったのじゃ。

「旅の目的はそれで構いません。私もジーナをコン様が救った時、これこそが私の求める答えだとわかったから」


 では何が不満なのかのう?

「問題なのは私なんです。メデサ様の巫女さんはずっと前に死んでいる。でもメデサ様は困らない。

 巫女がいなくても神様は行動できます。私は戦えないし何も役に立てない! メデサ様、聖なる巫女はどうすればいいんですか!?」


 メデサ様は優しそうに笑ってルナの頭を撫でるのじゃ。

「聖なる巫女の役目は神と人との橋渡し。本来、神とは迷い苦しむ人の心の支えになるものだと思うの。

 魔王や魔物という驚異に対抗するためにいるのじゃなく、人を魔王にしないようにするためにいる。それでも魔王は生まれるけどね。

 とにかく、神が人のために役に立つための道標があなたの役割のはずよ」


 ルナは再び俯いてしまったのじゃ。多分そんな事はわかっておったのじゃろう。

 ルナは戦いの役に立ちたいのじゃろうな。一緒に戦う術が欲しいのじゃろう。


「私は困っていないと言うけど、人に見られることもなく寂しいものよ。だからこそ神と巫女を導こうと思ったわけだけど」

「何の方法もないんですか?」


 ルナは悲しそうにメデサを見て尋ねておったのじゃ。メデサ様はと言うと首を横に振ったのじゃ。

「巫女が戦いの役に立つ方法はあるわ。それが私が導ける巫女の生き方よ。ただ私も方法を知っているけど、やり方は分からないの」


「どういうことじゃ? ワシ馬鹿じゃからお主が何言うとるかわからんのじゃ」

「詳しく教えてください!」


 ルナはメデサ様に詰め寄るのじゃ。メデサ様は落ち着かせて言うのじゃ。

「方法は魔法の類ってことだけ知ってるの。どうすれば会得できるかは知らない。けど、会得する方法を知っている人が、この街の北東にあるイプシロン街にいるのよ。その人を探しなさい」


 イプシロン街へはここから東に行ったところにあるデルタ街から更に北に行くか、ここから北の出口を出てジータ街に行き、少し南東へ下がる感じで行くと着くらしい。


「どちらの方がいいかのう?」

「ジータ街を通った方が楽ではあるわね。私が北の出口からの魔物を殺し続けてるからね。でも経験にはならないわ」

 では次はデルタ街へ行くのじゃ。ルナはメデサ様に礼を言い、頑張ることを伝えたのじゃった。

ルナの力を強くするためにじゃ!


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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