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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
クバサ王国編

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第223話「元魔王たちVSペーガ」

グーシャ達とペーガさんが戦うのじゃ!



「まずは任せて!」

 グーシャがスライムの壁で防御を固めるのじゃ。そしてシーフを配置していったのじゃ。

 テンカも鳥を配置していき、新しい梟の子も監視役としてつけるのじゃ。

 ジーザスもとにかく数を出していくのじゃ。そして、アカミはケルベロスを試したくてウズウズしているようじゃな。


 アオはカジキ鮫を出していくのじゃ。噛みつきも突き刺しもできそうな凄い魔物じゃ!

 アナはコブラを出していき威嚇するのじゃ、そしてハフはハリネズミの乗ったクラゲを空中に浮かせるのじゃ。

「なるほど、これは厄介そうだ」

 そう言うペーガさんはまだまだ余裕そうじゃ。


 三十分が経過して魔物が溢れるフィールドになり、ワシは叫んだのじゃ。

「始めてよいぞい!」

「よし、いくか」

 ペーガさんはゆっくり歩き出したのじゃ。恐らく後の先をとるつもりじゃろうな。


 どう仕掛けてくるかを見とるんじゃろう。

「僕が仕掛ける! 皆、たたみかけて!」

 ジーザスはこの中で一番弱いことを自覚しておるんじゃろうのう。尖兵として魔犬を突撃させるのじゃ。

「私がサポートします!」

 アナがコブラを後ろにつかせるのじゃ。


「存分に暴れなよ、二人とも!」

 風で援護するテンカに吹き飛ばされないようにしながら、ペーガさんは魔犬に向かって一振り、仕込み刀を振るのじゃ。

 魔犬は首を切られて死ぬのじゃ。コブラが同時に飛びかかるのじゃが、更に縦に一振りしたペーガさんの仕込み刀で真っ二つじゃ。


 その後もゆっくり皆に近づいていくのじゃ。

「数で押そう」

 テンカが言うのに皆は頷いたのじゃ。

「今度はあたしが行くわ。皆ついてきて」

 アオがカジキ鮫を突撃させるのじゃ。アオは恐らくこの中で一番強いのじゃ。一陣、二陣、三陣と並ばせたアオは皆に突撃命令を出すのじゃ。


「行くわよ!」

 カジキ鮫がペーガさんを襲うのじゃ。シーフ、魔鳥、魔犬、ケルベロス、コブラ、ハリネズミクラゲも進むのじゃ。

 じゃがペーガさんは進みながら縦に横に仕込み刀を振り回し全く寄せつけんのじゃ。

「ハフ! 毒を!」

「うん!」


 ハフの毒は仕込みの触手によるものじゃ。じゃから難なく躱されてしまうのじゃ。

「くそ! 風も効いてないね、これは……」

 テンカが焦るのじゃ。スライムの壁に到達したペーガさんは切り崩していくのじゃ。

 スライム達は必死で体当たりしておるのじゃが、簡単に崩されてしまうのじゃ。


魔物を増やして突撃させても切り崩されるのじゃ。どれだけ連携しても悠々と躱し斬っていくペーガさんは無双しておったわい。

 ここまで経験の差がついておると最早負けは確定したようなものじゃ。じゃがグーシャだけが諦めてなかったのじゃった。


「あたしが最大級の力、見せてあげる!」

 そう言うとスライムを合体させ大きな巨人にしたのじゃった。これにはペーガさんも驚いておったわい。

「まさかそんなことまでできるとは、スライムは無限の可能性を秘めているな。だが大丈夫か? そこまで魔素を使ってしまうと……」


 ペーガさんの忠告を無視してグーシャのスライムゴーレムは襲いかかるのじゃ。

「これは……斬るのは難しいな」

 スライムゴーレムの攻撃を大きく回避したペーガさんは懐に潜り込むのじゃ。

「白主を使わせてもらうぞ?」


 大きく口を開けた巨大な白蛇がスライムゴーレムを飲み込んでいくのじゃ。

「私たちも白主を使いましょう!」

 アナが叫んだその時じゃった。

「グーシャ! グーシャ、しっかりして!」

 ジーザスの腕の中でグーシャが倒れておったのじゃ。ワシは慌てて言ったのじゃ。

「試合中止じゃ! 皆、魔物をしまうのじゃ!」


 慌てて皆グーシャの元へ駆け寄るのじゃ。ペーガさんも来て診てくれるのじゃ。

「大丈夫だ、魔素切れだ。あまりに大きな力を使ったせいで体が追いつかなくなったんだろう。大した子だ」

「だけど僕たちは勝てませんでしたね」

 その言葉にペーガさんは笑うのじゃ。


「元々俺の力を見てもらうための戦いだろう? お前たちも強かったよ。まさかここまで動かされるとはな」

 ペーガさんは汗をかいておったのじゃ。連携した魔物の群れに、涼しい顔をしながらも苦戦しておったのかもしれんのう。


 じゃがペーガさんの実力はわかったのじゃ。一時的とはいえ、強力な助っ人じゃな。

 正確に言うとワシらの方が助っ人になるのじゃが、その辺は大丈夫じゃろう。

「ワシやルナやジーナが加われば、より強力なお主の助けになれるじゃろう」


 ワシの言葉に頷いて皆に握手していくペーガさんじゃ。グーシャの手を握りしめると言ったのじゃ。

「この子を宿で休ませよう。誰か運べるか? 俺でもいいが」

 皆は一斉にジーザスを見たのじゃ。ジーザスは頷いてグーシャを抱き上げ大きな魔犬の上に乗せるのじゃ。


 そうしてワシらは宿に向かいグーシャが目を覚ますのを待ったのじゃった。

 ジーザスは献身的に看病しようとしたのじゃが、グーシャは女の子じゃ。ルナとジーナに任せてワシらも休みながら反省会をしたのじゃった。

グーシャが倒れてしまったのじゃ。限界まで戦ったんじゃな。


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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