表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
ワシの旅再開編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

213/547

第209話「日記を読み終えて」

ワシの物語再開じゃぞ!



 ワシはベッドから降りて立ち上がったのじゃ。記録装置にある文章は全部読み終えたからのう。

「よく頑張ったのう、ジーナ」

「えへへ、ありがとう、コン様」

 ワシはジーナの頭を撫でながら、キツ様に尋ねるのじゃ。


「それで……最後の黒幕の痕跡は追えんのじゃな?」

「ええ、恐らくマルヒノ諸島からは出ていると思うんです」

「ではこの旅の先でぶつかることもあるじゃろう。とにかく、ワシも回復したしのう。次の目的地を決めたいのじゃが、オススメはあるかのう?」

「そうですね。クジラ国とかどうでしょう? マルヒノ諸島最大の国で、情報も集まりますよ」


「そうじゃな、そこへ行こう。それよりもワシ気になることがあるのじゃ」

 ワシはある事を尋ねたのじゃ。それは今回の毒騒動が、魔王を生むために作られたのではという内容じゃった。

 キツ様は否定も肯定もしなかったのじゃが、代わりに一つ教えてくれたのじゃ。


「毒が出回る前から、この諸島の国ではその名の魔王が生まれやすいから、付いた国の名だそうですよ」

「このトビウオ国もかのう?」

「そうです」

 沢山ある国全ては回れんのじゃが、今は魔王も抑える神達もおるということで、ワシはワシの旅を進めようなのじゃ。


「それにしても、かなり大人数になってしまうのう」

「あたしとしては受け入れ拒否されても困らないんだけど」

 アオがそう言うのじゃがそういうわけにもいかんしのう。頑張ってくれた礼はしたいのじゃ。


「私はアオさんといれたらそれでいいです」

「私はジーナ様といたい!」

「とりあえず聞いておくれよのう。ワシは全魔王を受け入れるのは無理じゃ。

 じゃが、アオとアナとハフは、今後も助けになってくれると思っておるからのう。

 受け入れたいと思っておるのじゃ。どうじゃ? ついてきてくれるかのう?」


 三人は笑顔で頷いてくれたのじゃ。

「これじゃあ、あたしの役目はますますなくなるね。また旅に出ようかな?」

「テンカ! 寂しいことを言うなよのう! お主にはおっぱい要員としての役目があるよのう?」

「まったく、やれやれ、おいで、コン様」

 わーいじゃ! 久しぶりのテンカの胸じゃ! と思ったらルナにしばかれたのじゃ。


「見ない間に随分エロ狐に育ちましたね?」

「ワシ元からこうじゃなかったかのう?」

「うーん……確かに」

 ふふふじゃ。さて、グーシャとジーザスとアカミがご飯を食べ終えて戻ってきたのじゃ。

「仲間が増えて安心だね!」

「僕としては女の子ばかりで緊張するなぁ」

「ウチは食費が心配かな」


 アカミの言葉にギョッとする皆じゃ。確かに人数増えたら食費が大変なのじゃ。

「アカミよ、ちなみにアオとアナとハフが来る前の食費はどれくらいじゃ?」

 パチパチとどこからかソロバンを取り出して弾くアカミじゃ。


「このくらいかな?」

 よく食べるのは誰じゃ? ルナかのう?

「私が食べるのは仕方ないじゃないですか。神力はエネルギー使うんですよ」

「一番食べてるのは多分あたしだねぇ」

 テンカよ、お主の食は全部胸にいくのかのう?


 これは魔物狩りだけでは足らなくなるのじゃ。特にハフもアカミも育ち盛りじゃし、ジーザスにはもっと大きくなって欲しいわい。ルナもまだまだ胸が……うむ、怒っておるのでこの辺にしとこうかのう?

 とにかくいつか資金が尽きるわい! どうにかせねばならんのじゃ。


「旅をしているのに、情報提供型魔道具を使っていないのですか?」

 キツ様が変な質問してくるのじゃ。なんじゃそれは?

「情報もお金になります。記録して発信する情報提供型魔道具を装着している旅人は、ギルドで一定量の資金が得られますよ」


「それはどこで?」

「クジラ国にはギルドがありますから、そこで申請してみてはどうでしょう?」

「ルナよ、是非頼むぞい。ワシやジーナはともかく、皆が飢えるのは見たくないわい」


 ということで、大人数になって訳の分からん状態で、精霊たちの方をみたのじゃ。何か話し合っとるようじゃった。

「フェニ子よ、説明するのじゃ」

「まぁ今回はあたいの奥の手も使わずに済んだし、よしとしようと話してたところよ」

 奥の手? なんじゃそれは?

「秘密よ、ヒ・ミ・ツ! まぁコンなら大体わかるんじゃない?」


 その手は使わんで済むようにしたいのう。スイ子がルナに水魔法を使うように言ったので、ルナは水魔法を使ったのじゃ。

「はい、はい、実は……ええ、ええ。ウンディーネ様の方にも届いているんですね。困りましたね。こちらも又聞きなのでなんとも……わかりました、狐の神にも伝えます」


 スイ子がウンディーネ様に聞いた限りでは、海の汚染も始まっておるそうじゃ。魔王の増加はやはり良くないのかもしれんのう。

 死んだ魚の魔物たちは、消費されずに大量に溢れておるようじゃ。

 魔王になる人達を何とかせねばならんのう。


 ワシは体を動かしながらほぐすのじゃ。これからまた仲間たちとの冒険に心を躍らせながら、トビウオ国を離れクジラ国へと動き始めたのじゃ。

 横を見ると皆強い眼差しで海を見ておったわい! ワシの知らぬ間に強くなったジーナとルナ達と共に行きながら……今度は負けないための強い力を求めるワシじゃった。

次の冒険に向けて動き出すのじゃ!


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ