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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
イガコウガ帝国編

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第169話「邪神教の介入」

やはり邪神教じゃ。



 ワシは現れた禰宜に尋ねたのじゃ。

「お主はジャン様の禰宜かのう?」

 するとその禰宜はこう答えたのじゃ。

「俺は別の神の禰宜だが、ジャン様の通訳もしている者だ」

「ならばお主も他者ではないかのう? 口出し無用じゃろう」


 するとムッとしたように男は言うのじゃ。

「それでもこの戦争はジャン様とホウオウ様との問題。あなたが首を突っ込むことか?」

 ワシは、それではと語るのじゃ。

「雷の魔道具だけでも使うのを禁止してくれんかのう? あれは上位神インドラ様の力を利用した魔道具じゃ。戦争に使うことに怒りを感じてらっしゃる。それさえ守れば引き下がるわい」


 それにジャン様が反論するのじゃ。

「それはできないわ。あれは高額でライトニングスター王国から買った物。棄てろと言われて、はいどうぞとは言えないわよ」

「じゃが生産は廃止されておる。返品するのであればライトニングスター王国と交渉すればよいじゃろう?」


 すると禰宜の男が怒るのじゃ。

「上位神の力を利用して何が悪い? こちらは何もないところから無理矢理取ってきたわけではないのだぞ?」

「お主はそう思うかもしれんがのう。それでもワシらはインドラ様から頼まれて廃棄するように言われて来たのじゃ。それが聞き入れられんのなら、ワシにも考えがあるぞい」


 中に入ってこようとする忍者たちはグーシャとジーザスとアカミが止めておるからのう。

 とはいえ時間はかけてはおられぬ。ワシは白主を出して禰宜の男を襲うのじゃ。

 対応しようとした所をルナが白主で邪魔するのじゃ。


 男に白主が当たり、ワシは尋ねるのじゃ。

「お主の本当の目的を教えなさいなのじゃ」

「くっ……本当の目的……? 俺は、俺たちは、ジャンとイガコウガ帝国を邪神教に引き込むのが目的だ……うっ! なんで正直に話してしまうんだ!」

「なんですって!?」


 ジャン様が驚くのじゃ。やはりのう。ワシは男の名を聞くのじゃ。勿論白主をもう一度当ててじゃ。

「ズーダだ。俺は邪神蛇依マダラ様の禰宜だ……」

 そこまで聞いたところで、奥から壁をすり抜けて蛇の神が現れるのじゃ。


「やれやれ、厄介な神もいたものだ。ズーダ、しくじったわね」

 どうやらこの蛇の神がマダラ様のようじゃな。

「今回は失敗という事にしておくわ。多勢に無勢ね、退かせてもらうわよ」

「待つのじゃ! お主らの目的は何じゃ?」


「邪神教の目的? それとも私の目的?」

「両方じゃ」

「……神を堕とした世界の人々を混沌に陥れて、支配することよ。私はその世界のどこかで女王になれたらいいのよ」

「ホウオウ様やジャン様のように信頼される女王ではいかんのかのう?」


 するとそれを聞いた邪神マダラは笑いながら言うのじゃ。

「魔王が物語っている。人は魔に堕ちる。なら、それを喜んで受け入れるべきよ。魔王たちと共に、魔王に堕とした人々を支配する。弱者だった者が強者だった者を支配するの。ただそれだけよ」


 そう言うとズーダにワープ魔法を使わせて消えたのじゃった。

「なんてこと……私はどうしたら……」

 邪神教に唆されたことを知ったジャン様は落ち込むのじゃ。

「今まで通りしたらよい」


 そんなジャン様にワシは語りかけるのじゃ。

「雷の魔道具さえ放棄してくれたら、今まで通り好きにしたらよい。ただ、話し合いには応じてほしいのじゃ」

「そんな事言ったって、ホウオウの奴はいつも自分のためだけに国を支配し始めてると言っていたわ」


 ワシはそんな事はないはずじゃと思ったので誰が言うとったのかを聞いたのじゃ。

「……マダラ様とズーダが……」

「自分の目と耳で確認せんかったのかのう?」

「国の長が離れてはいけないと言われたから……」

 全部操られて傀儡になっとったわけじゃのう。ワシは言うたのじゃ。


「お主も神じゃ。自分の目で世界を見て知ってきたのではないかのう? 帝王になった事で(おご)っておらぬかのう?」

 ジャン様は目を伏せて呟いたのじゃ。

「それは……私もホウオウの噂を聞いて国を作りたくなって……私なりに頑張って……でも禰宜をホウオウのせいで失って……」


 む? 何やらおかしいのじゃ。

「お主はホウオウ様のせいで禰宜を失ったのかのう?」

「そうよ! 私は禰宜と共にあの神の元に行った時、私の禰宜を殺されたの!」


「すまぬがのう。お主に白主を当ててよいかのう?」

「嘘は言ってないわよ?」

 ワシは白主を走らせるのじゃ。そしてジャン様に当てるのじゃ。


「う? あ、ああ! あああああ! 頭が揺れる……そうか、そうだったのね……」

 ワシの予想は当たっとったようじゃな。

「私の禰宜を殺したのはホウオウ様ではなく、マダラとズーダだったのね……」

「恐らく洗脳魔法で書き換えられとったのじゃろう。それが真実じゃ」


「悔しい! 全部手のひらの上だったってことね! でも困ったわ。私はもう禰宜はいない。通訳として通していたズーダも裏切り者だった。私の言葉を通す者はいないわ……」

 確かにそれは困ったのじゃ。この国に禰宜はおらんのじゃろうかのう?


「この国には今のところ巫女も禰宜もいないわ。もしかしてそれも……」

 邪神マダラとズーダの仕業かもしれんのう。

「コン様! 流石にこれ以上止められない! 押し切られるよ!」


「よいぞ、通すのじゃ」

 忍者が一気に雪崩込んで来てワシらを囲うのじゃ。

「ご無事ですか! ジャン様! 姿は見えませんが無事であればいいのですが!」

 忍者たちが次々にジャン様の心配する中、ワシはルナにワシの姿を見せるように言うのじゃった。

蛇依ジャン様はどうするのかのう?


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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