表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
マジルカ王国王都へ編
144/547

第142話「シノビの部隊」

奇襲をかけられ困る神々じゃ。



 シノビの部隊は最終防衛ラインを苦しめておったのじゃ。

「神に殺されるなら本望! その代わりこちらの神が出陣する事を心されよ!」

「殺れるものなら殺ってみろ!」

 神々も困っておるのじゃ。自分たちのせいで国同士の戦争が激化しては敵わんからのう。

 ワシはジーザスに足止めを頼んで、グーシャに頼むのじゃ。


「こんなこと間違っていると思わないの?」

 グーシャはワシの言う通りにシノビ達に言うのじゃ。

「何をこの小娘が!」

 させんぞ? ワシは白主を当てるのじゃ。すると苦しみだすシノビ達じゃ。

「か、神の攻撃か?」


「どうしてこんな事をするの? 酷いと思わないの?」

 グーシャの問いに合わせてワシは再び白主を当てるのじゃ。

「うわあああ! そ、そんなこと言われたって帝王様のご命令は絶対なんだ!」

 ヤケクソになるシノビ達をもう一度白主を当ててグーシャに聞かすのじゃ。


「本当は間違っていると思っているんじゃないの?」

 シノビ達は涙を流し始めるのじゃ。

「帝王様のご乱心を止められなかったのは事実。我らにできることはない。汝らの好きにせよ」

 グーシャに伝えて捕らえるように言ってもらうのじゃ。


「シノビは簡単に脱獄してくる! 殺すべきだ!」

 ある人が言うのじゃ。悩む人々に白主を当てるのじゃ。

「うっ……すいません、今の言葉取り消します……」

 この白主の力は凄いのじゃ。じゃが流石に消耗し過ぎたのじゃ。


 指輪から神力を受け取り回復するのじゃ。

「その力はどうやって手に入れたのだ?」

 他の神々が聞いてくるのじゃ。ワシは詳しく話せんのじゃが、力を得られる場所があることを少し話すのじゃ。


(ルナよ、そちらどうじゃ?)

(問題ありません。敵は来る的は全て無力化してます。ただ、ジーナが指輪を使ったと言ってます。かなりの人を捕虜にしましたよ」

 ジーナの方に行ったのは考えていた通り楽な人間たちだったようで、敵さんとしても正面から抑えとる間にこちらを潰す算段だったようじゃな。


(ワシが戻るまでの間に何か動きがあったら教えておくれ)

(わかりました)

 ワシはグーシャのスライムに乗って急ぐのじゃ、その前にじゃ。

「グーシャよ、立派だったぞい」


 ルナのように説得したグーシャを褒めるのじゃ。ジーザスもワシのために強力な敵を足止めしてくれて助かるのじゃ。ジーザスの頭を撫でてやりながら、二人に戦争の感想を聞くのじゃ。

「魔王でないのに、こんなことをするなんて酷いと思ったよ」


 グーシャの言葉にワシは頭を悩ませるのじゃ。まさか敵には魔王がおるのかのう?

「僕は、後ろにいるのは魔王ではなく邪神なのではないかと思います」

 なるほどのう。じゃが邪神であれ、魔王であれ、他の神が対応してないのはおかしいのじゃ。


 ワシが戻った時、大量の捕虜が縄にくくられ城に向けて運ばれておったのじゃ。

「戻ったぞい。よくやったのう」

「コン様! 私頑張ったよ!」

 飛びついてくるジーナにワシは慌てるのじゃ。

「ジ、ジーナ……胸が当たっておるぞい……」

「当ててるんですよ」


「ほら! ジーナ、コン様と少し離れただけで甘えて! 私だって甘えたいのに!」

 ルナよ、欲望だだ漏れじゃぞ。ワシはジーナに離れるように言うたのじゃ。じゃが、ジーナは中々離れんのじゃ。


「神に転生してもこういう所は子供じゃのう? ほれよい子じゃから一旦離れなさいなのじゃ」

 頭を撫でてやると笑顔になって離れるジーナじゃ。流石にたてとる場合ではないからのう。

 ワシは他の神々に聞いたのじゃ。


「この帝国の裏には邪神がおると思うかのう? それとも帝国は魔王の手に堕ちたのかのう?」

 するととんでもない情報が舞い込んできたのじゃ。

「お前知らないのか。人の中には自分の思想に染まりすぎて狂人となった人がいるんだ。

 帝王は恐らく狂人で、洗脳系の魔法の使い手のようだ。だから中々帝王には近づけないという噂さ」


「どう対処したらよいのじゃ?」

「洗脳系の魔法は神にも効果はある。使われたら洗脳されてしまう。

 ただ同じ人間の洗脳は二度は効かない。一度解かれてしまうと効果はなくなるそうだぞ。

 洗脳を解くには頭をこね回す必要があるから厄介だがな」


 なるほどのう。ワシとジーナの能力の秘密は伏せた方がやりやすそうじゃな。

「狂人は説得は難しそうじゃな」

「盲信的に自分を信じている上に自分が正義だと感じている真の悪だから難しいだろう。お前さんの能力でも不可能だと思うぞ」


「まぁ物は試しじゃ。やってはみるわい」

 そうやって話しておると、第二陣が来たのじゃ。ワシとジーナはこれを無力化して、捕らえたのじゃった。

 そして、皆に言うのじゃ。

「神力にも限界はあるのじゃ。ワシら二人の限界は近いからのう。一旦ワシらは下がるぞい」


 ここまで兵力を減らされては相手も困っとるはずじゃ。更に最終防衛ラインまでワシらは下がって、奇襲を無力化して一旦休んだのじゃった。

 もう昼になるのじゃ。シノビと言うだけあって夜からが本番じゃろう。


 ワシらは夜まで少しでも神力を回復するのじゃ。そうして神力も回復して、いよいよ夜戦へと突入するのじゃった。

いよいよ次回、シノビとの夜戦じゃ!


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
敵は狂人ですか。 自分の正義に酔って妄信しているとなると、悪意が無い可能性がありますね。 そうするとこねこねも効かなくなってしまう。 どんな理論で戦争を正しい行いとしているのか気になる所です。 そして…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ