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ナターシャ  作者: ロミナント
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6




遊牧の民の真似事を


君と私は続けてる


彼らは家畜を連れ歩き


君は患者を置いていく


人は神に全知を望み


神は人に無知を与える


人は神に全能を望み


神は人に無能を強いる


君が病気を治せないのは


君が無知である証拠


君が彼らを見捨てるのは


君が無能である証拠


だからこそ


君は確かに


人なんだよ




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




1人の少女がやってきた


死んだ小鳥を手に包み


治してほしいと君に言う


君は無理だと少女に言う


少女は嫌だと首を振る


悲しみが頬を伝って


小鳥の口元に吸い込まれる


君は少女にお菓子を1つ


少女はトボトボ帰っていく


遠近法は恐ろしい


少女の背中に


翼が1つ




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




乾いた夜ほど


音は響く


焚き火に目を細め


うつむく君


そんな君の頬に


熱いスープをくっつける


アチッ 


君は睨む


フフッ


私は微笑む


今日は誰も治せなかった


今日は誰も救えなかった


そんな夜にはピッタリな


歌が響く夜ですよ




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




日の出が


小麦の絨毯を歩いていく


優雅に歩くその姿は


まるで神様のよう


全てを包み込み


全てを消し去る


そんな姿に膝をつかず


そんな姿に頭を垂れず


私と君は堂々と


腰に手を当て


歯を磨く







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