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遊牧の民の真似事を
君と私は続けてる
彼らは家畜を連れ歩き
君は患者を置いていく
人は神に全知を望み
神は人に無知を与える
人は神に全能を望み
神は人に無能を強いる
君が病気を治せないのは
君が無知である証拠
君が彼らを見捨てるのは
君が無能である証拠
だからこそ
君は確かに
人なんだよ
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1人の少女がやってきた
死んだ小鳥を手に包み
治してほしいと君に言う
君は無理だと少女に言う
少女は嫌だと首を振る
悲しみが頬を伝って
小鳥の口元に吸い込まれる
君は少女にお菓子を1つ
少女はトボトボ帰っていく
遠近法は恐ろしい
少女の背中に
翼が1つ
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乾いた夜ほど
音は響く
焚き火に目を細め
うつむく君
そんな君の頬に
熱いスープをくっつける
アチッ
君は睨む
フフッ
私は微笑む
今日は誰も治せなかった
今日は誰も救えなかった
そんな夜にはピッタリな
歌が響く夜ですよ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日の出が
小麦の絨毯を歩いていく
優雅に歩くその姿は
まるで神様のよう
全てを包み込み
全てを消し去る
そんな姿に膝をつかず
そんな姿に頭を垂れず
私と君は堂々と
腰に手を当て
歯を磨く




