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ナターシャ  作者: ロミナント
4/13

挟まれたメモ用紙



題 ケーキ



人の栄華を詰め込んだケーキ


黄金のソースが塗りたくられ


宝石が食感のアクセント


最上の音楽と共に


我らが王に献上される


王はケーキを切り分け


臣下に与える


政治のチーズ


法律のチョコレート


軍隊のストロベリー


経済のマスカット


どれも甘くて、腐ってる


文化のメロン


父が受け取る


父はよだれを垂らしてる


垂れたよだれが私に落ちて


アクセサリーを輝かせる


王の皿には何もない


王の瞳には、私がいた




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



題 悩み



王への詩は


味がなくてはならない


匂いがなくてはならない


深みがなくてはならない


想像がなくてはならない


情景がなくてはならない


意味がなくてはならない


感動がなくてはならない


でなければ


王は何も口にしない




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



題 献上歌:穴



獣は


地平線を喰い殺す


大地を引き裂き


川を血まみれにして


空に向かってゲップを吐く


星の巨人が立ち上がる


快晴の風をたなびかせ


自然の慟哭で身を包み


浄化の涙を一粒流す


巨人の拳は


獣を砕き


巨人の足は


獣を潰す


命の糧が、広がっていく


巨人は宙へとその身を還し


魂だけが、穴となる


命を産む、穴となる




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



題 献上歌:夢



夢幻に咲いた花


炎に包まれた境界線


その中で


双子の兄妹が笑ってる


兄は言う


いつ目覚めるのかと


妹は言う


あともう少しだよと


どこまでも続く草原に


見慣れたお家が建っている


一瞬


中へと移動して


茶番劇を繰り広げる


長年


外へと逃げ出して


境界線を反復する


畢竟


布団を投げ出して


境界線を冷却する











































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