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君のそんな顔
初めて見た
困惑と驚き
私のそんな顔
初めて見たと言いたげな
表情をしている
泣いてもいいよ
私は言う
雨はまだ止まない
叫んでもいいよ
私は言う
雷鳴は響き続ける
だけど、立ち上がって
私は言った
空が、晴れた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
青空を見たのは久しぶり
大人な君も久しぶり
濡れた身体を気にもせず
医者と詩人は共に歩く
君は
あの宿敵に向き合うために
私は
あの少女に付き合うために
老婆と若者に頭を下げる
治すことはできない
そう、言いながら
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
軋む扉を再び開ける
黒炎が少女を焼いている
あついよ、あついよ
悲しみが枕を濡らす
医師は少女に薬を1つ
少女はすやすや眠りにつく
風が吹き
少女の体を青空に撒く
灰色の安らぎと共に
小鳥が1羽
空を飛んだ




