絶望の日々
この小説は読み進めていく毎に主人公の成長や勇敢さがよく目に見えてくる作品です。
是非応援してあげてください。
それでは第一話スタート!
―続いてのニュースです。
小学生高学年から高校生までの
お子さんの行方不明事件が多発しています。
警察は今も調査を続けて……
ーはあ。また嫌なニュースだよ。
最近は交通事故多発してるし変なウィルスも流行りだしたんだってな。
ちょいと前にコロナなんて流行ったばっかなのに。
「あっやっべ!もう学校じゃんか!急がんと!」
俺は人生の楽しみというものがない。
学校行って勉強して、帰って来てからは大体ゲーム三昧。
友達なんて一人もいねえよ。特にバレンタインデーの時は知らない男子から
「お前どんくらい貰ったんだよ?」
とか知ってるくせに聞いてくる。毎回0って答えると
「まぁお前はそれでも仕方無いよなw
俺は 6 貰ったった! 6!」
ってよ。
知らねえよクソが。
俺だってモテれるならモテてみてぇし彼女だって欲しいんだよ。
毎日毎日。
誰も話し掛けてくれないボッチの俺は、ただただ学校に行っては帰ってくるだけのつまらない日常を過ごしていた。
トコトコトコトコ………
「あの」
俺が下校してると知らない女の人が俺に話し掛けてきた。
「えーっと?はい?何でしょうか?」
やべ!最近話してないからコミュ障出てる!
「貴方は、迷子屋さんというものご存知ですか?」
迷子屋さん?知らんな
「いやあ~分かりませんね~!ではで……」
「ちょっと待って!説明させてください!」
えっ?は?こっちは時間さいてんのに……
「あっーっと?何ですか?」
「迷子屋さんっていうのは、ただそこら辺におる一人の人に話し掛けるだけの簡単なお仕事です!
1日につき1万円!年収365万円です!ね!?どうです?すぐお金持ちになれちゃうんですよ!さ!この機会に是非!」
ふうむ。
そんな簡単な仕事あるわけないだろ。俺は信用しない。
つうかゲームしたい。
「いやご遠慮しておきます。正直怪しいっていうか……そんな都合のいい事ないんじゃないんですかね?」
こう答えてさっさと帰ろう。
こういうのめんどくさいからな
相手にしてるだけ。
「いやいやいや!これがマジなんですよね。取り合えず事務所の方に来て頂いてもらっても?
いろいろお菓子とかお茶用意してますから!
まったりこの会社についてお話しさせて欲しいんです!
さ!お願いしますよ!かっこいいお兄さん!」
かっかっこいいお兄さんかあ!そうかあ!んじゃ☆入りま~す
「えっじゃあ入ろうかな!?なんて!?」
って俺!調子のって入るなんて馬鹿な!
「はいはいは~い!了解です!ありがとうございます~!
ではこの車乗って頂いて!はい!出発進行☆」
やっちまったよ。
あーあ!どうしよ!
まあ、なんか面白そうだったしいいか。
これも人生だからな。
「ところでお兄さん!お名前は?」
俺の名前?聞いて意味あんのか知らんけど。
「蒼です。」
「蒼くん!かっこいい名前だね。お姉さんはね加代子っていうの。よろしくね!」
加代子か。
「はい。よろしくお願い致します。」
まあー悪そうな人には見えんな。
「ところで蒼くん。」
「?」
「……うわあっ!?」
その瞬間、加代子さんが俺に銃口を助手席から差し出してきた。
「いいか?下手に騒ぐと殺すぞ。」
!?
どういう事だ!?
「はい!すみません!本当にすみません!」
俺はこれからどうなるんだ……?
そして何処へ連れられてしまうんだ?
………
「ついたよ蒼くん。足元気を付けてね!」
「あ、はい。分かりました。」
俺が連れられてきた場所は廃校だった。
そこに同じように車に乗せられてきた別の学校の人達が次々に車から降りてきた。
「蒼くん。まずは入り口に入って。真っ直ぐ進むと階段が見えてくるから」
ほう
「分かりました。」
……
「おい!お前!」
ん?誰だ?
「お前も車で連れられてきたのか?」
寝癖のついた金髪に派手なサングラス、十字架のイヤリングにカラフルなブレスレットを両手に2つずつかけている。
何だこいつは……?
「おう。俺も車で連れられてきた。何でかよく分からんけど。」
「そうかそうか!俺急に声かけられて車に連れられてきたんだよな!
金持ちなれるらしいし?俺まじ人生勝ち組だわ!」
まじか。
そこまで言っちゃうのか。
「俺はまあ、信じてないけど本当にお金持ちになれるならいいかなくらいの気持ちでいるかな。」
「冷静だなお前!」
二人で話ながら階段を登っていくと、
『新規ゲーム参加者』
という看板を見つけた。
どうやらここの教室に座って待機するようだ。
「なあなあ。お前の名前は?」
「俺は蒼。お前は?」
「風間。
これからお前と一緒にいたい。俺と仲良くしてくれないか?」
何だこいつとか最初は言ってしまったけど
なかなかいい奴じゃないか。
いや?加代子さんと風間はグルだったりするのか?
いい奴ぶって………って考えすぎかな
今はこいつと仲良くしよう。
「あぁ。よろしくな。」
……キーンコーンカーンコーン
チーンコーンカーンコーン
『皆さん。
今日はお集まり頂き誠にありがとうございます。
私はゲームマスターです。今回、お金稼ぎで来た方が殆どだと思いますが、実は違うんですよ!
ふふ!騙されましたね?
この廃校で、君たちにやってもらう事は……』
その言葉を聞いた瞬間、
俺の頭は真っ白になった。
さて、これにて一話が終了致しました。
さあ蒼は一体何をすることになるのでしょうか?
考察してみてくださいね~!
ちなみに作者はこれが記念すべき一作目となります。
是非良かったら応援・コメントしてくれると嬉しいです!
まだ小学生ですがよろしくお願い致します!