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登場人物紹介

 そういえば、登場人物紹介が見たいとの声があったので、書いておきます。

第1部は1917年。


レイ・ルイーネ

1895年エルガロードに生まれる。修理屋、マジックアイテム職人として優れた腕を持つ祖父と、その技術を余すことなく受け継いだ父、才色兼備の母と、ルイーネ家は恵まれた家庭だったが、1907年に起きた豪華客船の沈没事故で両親を喪い、祖父に育てられる。

1911年から2年間、陸軍に所属。狙撃の腕が良く、戦闘経験もあるが、上官からの覚えが良かったこともあり、比較的安全な後方での伝令兵に終始した。

1915年に祖父からルイーネ堂を譲り受け、同年祖父も他界。以後マジックアイテム製作の技術を独学で高めつつ、小道具修理を生業とする。

1917年、イーリス・マーリンを弟子に迎え入れ、同時に幼馴染のミーク・マクマスター・ドルイットと再会。後に恋仲になるが、直後に死別する。その後は復讐に生き、ミーク復活の魔法を編み出そうとするが、1919年道半ばでイーリスにより殺害された。24歳没。遺体は海に散骨された。

名前の由来は、作者のペンネームから来ており、「破壊者」という意味を持つ。


ミーク・マクマスター・ドルイット

1895年エルガロード生まれ。父は船乗りで、母はメートヒエン近郊の農家の娘だった。1907年、豪華客船の沈没事故により父が他界。母の実家に移り住む。1913年から陸軍に所属。狙撃の天才としてその名を知られ、魔法テロリストの幹部を射殺。叙勲されるまでになったが、その時のショックで人を撃てなくなり、1916年予備役へ編入。マーリン家でメイド兼護衛となる。

1917年、幼馴染のレイ・ルイーネと恋仲になるが、戦艦事件の折にイーリスにより殺害される。22歳没。エルガロードの共同墓地に埋葬された。

名前の由来は、「従順」を意味するミークと、タイタニック号の一等航海士ウィリアム・マクマスター・マードック、切り裂きジャックの犯人とされるモンタギュー・ジョン・ドルイット。


イーリス・マーリン

1902年メートヒエン生まれ。最大手の魔法工房ブルーマーリンの娘。

1917年、弟子入りと偽ってエルガロードの魔法工房を束ねるルイーネ堂崩壊を目論み、これに成功。メートヒエンへ帰るが、妹ローゼの身を案じて合流しようとした際、爆発テロに遭遇。辛うじて生き残るが、テロリストに命を狙われていることに加え政府の思惑に反する行動が多く、状況が落ち着くまで行方をくらますこととした。

1919年、影武者を仕立て上げおびき寄せたレイ・ルイーネを殺害。その直後にアリア・リーフによって殺害される。17歳没。

名前の由来は、アヤメを意味するイーリスと、カジキを意味するマーリン。


ローゼ・マーリン

1904年メートヒエン生まれ。ブルーマーリンの娘。

1917年、国土南方のクラックヴァレーにおける支持確立のために現地の職人に弟子入りという形をとるが、そこへ現れたヨハンナ・シェッファーに篭絡される。その後は監禁生活が続き、レイから執拗な暴力を受け、彼の子を妊娠する。

1919年、アリアに殺されそうになるが九死に一生を得て生還。ジュエル・ナズュールに引き取られたが、翌年娘を出産した直後、衰弱した体は永遠の眠りについた。16歳没。

ローゼはバラを意味する。


ミゥ・ヴァイスハイト

生年不詳。ミゥは偽名であり、本名はアリア・リーフ。魔法使い復興運動を興したテロリスト首謀者夫婦の娘で、幼い頃に両親は射殺された。孤児になったところをマーリン家に引き取られ、以後メイドとして生きるが、内心では復讐を夢見てもいた。

その折に、政府が内偵を命じていたミークが死去し、アリアはその出自を政府に把握されていたこともあり、マーリン家を監視するようネクロフから命じられた。スパイが生き残れる道理はないと知りつつも拒否できなかった彼女は、自分の立場を活かしてマーリン家滅亡を目論んだ。

関係者のほとんどが死亡した後、政府とのコネクション、およびネクロフの陰謀を知っていることを利用して強く生き、若くして外務大臣となる。ジュエルとは互いを嫌いながらも友人として連絡を取り合っている。1986年、メートヒエンで死去。


ジュエル・ナズュール

1895年エルガロード生まれ。腕の良い職人で、高価なマジックアイテムを生み出すことで全国的な知名度も高い女性。

両親はエルガロードで健在だが、現在は実家を出て工房で一人暮らし。販売についてのノウハウがないため、出来上がった作品はルイーネ堂へ委託している。

戦艦事件の折に頭を拳銃で撃たれるが、奇跡的に回復。目立った後遺症もなく仕事にも復帰した。ローゼを殺害しようとしたアリアを制止し、ローゼとその娘ミーク・麗娘を引き取った。ローゼの死後は麗娘の母親代わりとなり、自身も中国人の実業家男性と結婚。幸福な生活を送り、1991年、天寿を全うした彼女は家族に見守られながら、福岡の病院で老衰のため死去。96歳没。


ミーク・麗娘・ナズュール

1920年エルガロード生まれ。ローゼとレイの娘。生後間もなくローゼも死去したため、ジュエルによって育てられる。麗娘の名は、いつか中国へ行くことがあっても良いようにと付けられた。

レイの死後、放置されていたルイーネ堂を改築し、マジックアイテム販売業を営む。1945年に幼馴染の男性と結婚。子宝にも恵まれた。母親と同じく長寿にも恵まれ、2019年現在、パリで存命。

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