おー、ま
お久し振りです。
久々過ぎてどーしよーとか色々迷走中です。
この人の視線が鋭くて痛いや。
中身16歳だからいいものの、0歳児だったら泣くね。
「…」
「…」
どちらも一言も話さない。
真上から俺を見下ろすダンディーな人はパパの弟だそうです。
今日は両親共に外せない仕事が入ってしまった。
で、この人は俺のお守りを任された。
…うん、俺としては女性が良かったな。
だって分かる!?男性てね、子どもを抱きかかえる時とか、それはもうこっちがハラハラするほど緊張してガチガチなのよ。例えば、パパとかパパとかパパとか。
「…あ、う。」
「…」
ちょっと気まずくて声出したけど反応なし。
この人、本当にパパの弟さん?
静か過ぎだよー。
パパなんて一日中話しかけてくるのに。
窓の方向に目をやれば太陽は南。
…お腹空いた。
「ふ、ふぇ、あ゛ー!!!!」
「…」
赤ん坊になると感情表現の加減がなかなか出来ない。
笑うか思いっきり泣くかの2つの感情表現。
言葉を伝えられたらいいのに。
「…お腹が空いたのか。」
「あ゛ー!!!!」
分かってくれたー!
でもスミマセン泣き止めれないです。
弟さんは俺の側を離れるとどこかに行った。
近くから食器のガチャガチャという当たる音が聞こえてくる。
あ、用意してくれてるのか。
「ほら、できたぞ。」
(一部の)男性にとって難関の抱っこ。
弟さんは俺を慣れた手つきで優しく抱き上げミルクをくれた。
「…ブフゥ。」
お腹がいっぱいになって思わずゲップが。
弟さんごめんなぁ、臭いだろ。
反応が気になって見上げたら、優しい顔がそこにあった。
「初めまして、レオのおじさんのロキ(Loke)だ。」
「おー、ま?(おじさん)」
微笑んだ顔はパパに似てて。
お腹がいっぱいで気持ちが良かった俺は
頭を撫でる手に安心して寝た。
寝る直前に思ったのは
ロキの手つきがパパに似てるな
ということだった。
(ただいまー!!!!レオー、パパでちゅよー!大好きなパパが帰ってきましたよー!!!!)
(アニキうるさい。レオが起きる。)
(ちょ、何その特等席。ロキ、アニキの命令だ。そこ代われ。)
(…)
(あら、ロキぐっすりねー)
(義姉さん、おかえりなさい。)
(ただいま。パパうるさいわよ。ちゃんと抱っこ出来ない人にレオは渡せません。)
(ちょ、ひどいです!!!!)
((うるさい))
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