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猫紳士たるもの、猫じゃらしで遊ばれるなどありえません。  作者: 高岩 唯丑
1巻第2話

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目的は結局何なの?

「良い仲は褒め合うことで築かれるのよ……こっちは褒めてあげてるのに、男は言わないと褒めてくれないから、ほんとにもぉ」


 マルタが呆れるようにため息を付くと、ベルトを見つめる。ベルトは相変わらず、笑いながら自分のハゲた頭をペチリと叩くだけだった。


「あぁ、盛り上がってるとこ悪いけど、僕はもう大丈夫……ありがとう」


 キリュナの声によって、話が途切れる。それを感じ取ってなのか、お礼を素直に言った事への照れ隠しなのか、キリュナは少し居心地が悪そうに座り直して、言葉を続ける。


「あんたらの目的は、結局何なの? 僕に野菜の件を謝罪させるのが目的じゃないだろ? それに僕が言うのもアレだけど、ゆっくりしていて良いの? ヒューマギオン教が来てるって話してたし」


 目的を忘れていたわけではないが、野菜の件も疎かにできずこの様な結果になったという感じだ。ヒューマギオン教の事ももちろん忘れていない。キリュナの言葉に一度頷くと、机に両肘を乗せて、口の前あたりで両手を重ねる。


「もちろん、目的は別にあります、ヒューマギオン教の件はまだ幾分か猶予はあると踏んでいます、それに目的はわかりませんが、ここを通過するというだけということですし、やり過ごすだけなら問題ないでしょう」


「ヒューマギオン教? なんかやばい奴らだったかの」


 初めて聞いたという感じでベルトが声を上げた。街に住んでいれば、噂を聞く機会はあったかもしれないが、ここではそれもないかもしれない。


「前に街へ納品に行った時は聞かなかったの、二ヶ月くらい前じゃったか?」


 ベルトがマルタに問いかける。マルタは「そうねぇ、それぐらいだったと思う」と返す。


「二ヶ月前……」


 そんな事をアレクシアが呟いた。なんだろうと視線を送るとアレクシアが「思い出したことがあるわぁ」と声を上げる。


「なんでしょう?」


 問いかけるとアレクシアがキリュナを見る。それからこちらに視線を戻して口を開いた。


「先にその子の話を済ませちゃって……時系列とか少し考える時間がほしいわ」


「なる……ほど」


 考える時間がほしいと言うなら、気になるがその話は後回しにしよう。改めてキリュナに視線を向ける。


「キリュナ様……貴方のことを保護しに来た、と少し話をしたと思いますが」


 出会って言葉を交わした時に、そういう話をしたと思う。


「ロラン・ティベール公の命で、私達は貴方を保護に来ました」


 誰という言葉とともにキリュナはハテナを浮かべ、首を傾げている。まずはロラン公について説明をしなければいけない。とはいえ私も身を寄せてから、あまり時間が経っていない。ロラン公とベルネストという街への印象についてが主になってしまうが。

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