表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫紳士たるもの、猫じゃらしで遊ばれるなどありえません。  作者: 高岩 唯丑
第一話

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/74

時には信念を曲げる事も必要

「お金など……と言いたいところですが、有るにこしたことはありません、ですが、依頼を受けていないですがそれでも報酬は頂けるのでしょうか?」


「はい、ファングボア討伐の依頼があれば、その依頼の報酬がもらえますし、無くてもモンスターの素材は買い取ってもらえますので」


 事後承諾で依頼を受けたことにできるのは、ありがたい。


「別の依頼で来た時に、別のモンスターに襲われて仕方なく倒したのに報酬に繋がらないと、冒険者の方々は怒るんですよ……それに依頼が存在していて、それを受注されていないままクエスト達成されてしまうと、依頼金が宙に浮いてしまいますし」


 確かにその宙に浮いた依頼金を返してしまったら、依頼金をキチンと支払った依頼主にとっては不公平になってしまうし、だからといって全部返していたらギルドが立ち行かない。


「なるほど、理解しました、素材を取りましょう……ですが」


 素材を取るためのナイフもなければ、仕舞っておくための鞄もない。何せ私は裸同然だから。


「素材を入れる場所なら私のマジックバッグに入れておきましょう」


 おぉ、ファンタジー道具来た! しまった。ついキャラ設定が。


「ですが、ナイフは持っていないので」


 オリビアが、申し訳なさそうに呟く。そして、私の手に視線を向けた。


「ミケさんは爪を使えないんですか? さっきは木の棒で戦っていましたが」


 あれは、私の主義であって、爪を使えないわけではない。レイピアで戦うのが紳士である。


「先ほどというか、今もですが、私の目指す姿に爪の様な野蛮な物を使いたくないだけと言いますか……しかし今はそれを曲げるべき時でしょう」


 信念も確かに大事だが、時にはそれを曲げる柔軟さも紳士のあり方である。


「す、すみません」


 オリビアが謝ったが、私はそれに対して微笑むだけに留める。それでなぜかオリビアが少し頬を赤らめた。まぁいい。


「それでは参りましょうか」


 私は両手から爪を出す。

実はゲーム実況をTwitchでやっているのですが、最近作業雑談配信として、小説を書きながら配信しています。まさにこの作品を書いています。興味のある方は遊びに来てください。


https://www.twitch.tv/yuiushi


配信は不定期なので、ブログ・スレッズ等にアップするスケジュールで予定を確認いただけると嬉しいですm(_ _)m


リンクはTwitchのトップにあります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
xから飛んできました。 エルフさん ケットーシーいいですね! 一気に10話まで読んでしまいました。 ブックマーク 評価つけさせていただきます。 私もsfですが 124話あたりからエルフの国とケットーシ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ