1-8 王都での買い物
「明水。魔力は、何を持っていたんだい?!」
「……………」
すぐにしゃべれなかったのも、仕方ない。
わたし的には、もっとこう、おつかれさま〜 とかいってほしかった。
「もう、明水を急かしてもあまり意味ないわよ」
「あ、えっと…。まりょくは花まほうと水まほうです!」
「私たちの得意属性を一つずつ受け継いだんだね」
よかった〜。
実はうそついていることがばれそうでこわかったんだよね。
「それじゃあ、屋敷に帰ろうか」
「あ、あのっ。おとうさん! わたし、おうとでかいものをしたいです!」
「別にかまわないが、何故王都なのかな?」
「えっと、その…。お、おうとにはめずらしいものが売ってるって…」
「なるほど。まあ、少し寄るくらいならば大丈夫だよ」
「やった〜!」
おうとには、めずらしいものがいっぱいあるってらとちゃんいってたから見てみたかったんだよね。
早く見たいなぁ。
「なら早速行こうか」
「はあい」
※※※※※※※※※※
「さあ、ここが商売所だよ。買いたいものがあったらいってごらん」
「一水様、明水ったらぽかーんとしてますよ」
「おや、どうしたんだい? 明水」
「…お、お」
おもってたのとちが〜う!!
なんで?!
おうさまのみやこっていうからにはもっとすごいものがあるとおもったのに〜。
あ、いけないいけない。
売ってるものを見てからはんだんしないと。
「おとうさん、おうとにはなにが売っているの?」
「明水にわかるようにいうと……。高級なもの、かな」
こうきゅうなものが売ってるなんて、おうとはおかねもちなんだね。
………そういえば、おうとってだれが持ってるんだろう?
「おとうさん、おかあさん。ちょっとききたいことがあるんだけど」
「なんだね?」
「おうとって、だれが持ってるの?」
「ははは。わたしの娘はなかなかに面白いことを言うね」
な、なんかすごく笑われた。
なんで?
わたし、そんなへんなことをいった?
わたしが口をぱくぱくさせていると、
「この国を持っているのは、誰か知ってる?」
ときいてきた。
うーんと、くにはおーさまがおさめてるってきいたことあるから…。
「おーさま!」
「そう。でもね、この国の土地を王様が住んでいる人たちにあげているの」
なんとなくわかったかも。
「明水。難しい話はここまでにしておこう」
「はあい」
※※※※※※※※※※
「わぁ〜。すご〜い」
「ここには食べ物も売っているから、買って帰るかい?」
「そうする!」
おうとには食べ物だけじゃなくてどうぐもあったから、いっぱい買ってもらった。




